orangeitems’s diary

クラウドではたらくエンジニアの日々の感想です。

ヒット商品が出なくなった日本を考える

f:id:orangeitems:20180624233951j:plain

 

日経ヒット番付

日経ヒット番付というものがありまして、1971年からずーっとその年のヒット商品をまとめてくれています。

 

https://出来事.jp/歴代の日経ヒット商品番付/

 

1981年を見ると・・

・金(金地金、金貨、金ネックレス等)
・期日指定定期預金
・スクーター(ホンダ「タクト」等)
・パソコン(年間30万台を超える勢い)
・「窓ぎわのトットちゃん」(講談社)
・「エレファント・マン」(洋画歴代ベストテン入り)
・軽自動車(70年代のブームに迫る勢い)
・毛皮
・携帯用ヘッドホンステレオ(ソニー「ウォークマン」等)

 

 ここでウォークマンが出て来ていますね。軽自動車やパソコン、スクーターなど、今の生活を支えてくれている商品が複数あります。一年のうちに生活を変えるような商品がポンポン出ていた時代だと思います。

 

時は巡り巡って、2017年。

 

・アマゾン・エフェクト(アマゾンが多分野で攻勢に出て、多くの企業に影響)
・任天堂ゲーム機(ニンテンドースイッチ、ニンテンドークラシック)
・安室奈美恵(引退表明、アルバム大ヒット)
・AIスピーカー
・GINZA SIX(松坂屋銀座店跡地の複合商業施設)
・スタートトゥデイ「ゾゾタウン」
・シワ取り化粧品
・睡眠負債商品

 

全くピンとこない!

そもそもアマゾン・エフェクトなど商品でもない。選ぶ方も困っていると思います。日本にヒット商品が出ない世の中になってしまったと思います。

 

なぜヒット商品が出なくなった

この40年で、グローバル化が進みました。日本人でもダイソンの掃除機を買いますし、パソコンはアップルやマイクロソフト製。スマホも日本製のものより、iPhoneであったり中国や韓国のスマホが売れています。

日本の消費者もインターネットを通じて、外国の流行を素早く入手できるようになりました。一方で外資企業も日本に直接支社を構えて日本向けにローカライズして販売するようになりました。その結果、「日本だけで売れる商品」より「世界で売れている商品」の方を消費者が好むようになったのだと思います。

昔は、日本でまず成功した企業が、次に世界へ進出、という順番だったのですが、日本で成功しにくくなってしまいました。いきなりグローバル企業との争いになってきます。今のスタートアップは世界の動きを見てマーケティングしないとグローバル競争の厚い壁に弾き飛ばされそうです。グローバルと言ってもすぐに海外に進出しなさいと言っているのではなく、日本にいても競争相手がグローバルになるよ、ということです。マーケティングの段階から世界レベルでデータを見ないとなかなかスイートスポットが見つけられないでしょう。これは日本では画期的だ!と思って始めたら、いきなり横から外資がやって来て席巻される・・ありがちな話です。

 

昔の方が良かった

昔と今を比べると、昔の日本製品の方が夢のような商品が多い印象です。昔は情報のソースが、本、新聞、テレビしかなかったので、国民的ヒットが生まれやすかったですね。一方で、情報が集中していたせいかその精度も高くて、手にすると確かに良い。そうやって毎年毎年良い製品が出て来るというフローは楽でした。手に入れれば失敗もありませんでした。

今は情報に溢れ、いろんな選択肢が出ているのですが、それらの1つ1つの正確性は昔より格段に低いと思います。質より量、正確性より速さの印象です。ツイッターのデマ問題然りです。何が正しいかを疑ってかかり、失敗するリスクも覚悟しなくてはいけなくなりました。

以前、ソムリエ的な仕事が今後重要になると書きました。

ソムリエという職業のバリューは今後向上する - orangeitems’s diary

海外製品も含めてたくさんの商品やサービスが並びますが、その中で価値が高いものがわかりやすく手に取れるようになったらいいなあ。ユーザーレビューが今はその物差しになっているのですが、あのユーザーレビューが私には信じられません。昔は、マスコミが責任持ってチョイスしていたのですが、今は口コミの方が強くなってしまいました。ユーザーレビューを信じて失敗することが何度もあって途方に暮れています。口コミではない、筋の通った専門家がどの分野にも出て来て、ソムリエのように進めてくれる、そんなサービスを心待ちにしています。

 

それって、もしかしてAll About?

allabout.co.jp

 

多分そうかもしれないので、時間があるときに細かく見てみようと思います。