orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

今の先端技術が平和をちっとももたらしていないという警鐘を鳴らす

 

ニュースを見る。

「ミサイルが撃ち込まれました」

「戦車が供与されました」

「核開発を推進するとのことです」

みたいな話が並ぶ。世界はどんどん混乱している。法と秩序があれば世界は平和なはずなのに、日に日に悪くなっている。悪くなると言うことは、いい時もあったのだろうか。あったとすればどこが平和のピークだったのか。

少なくともコロナ禍で、世界の人々が交流しなかった時期があったのは痛かった。おかげで、国と国の間の主張が激しくなり、武力まで持ち出すようになった。

平和な頃は、軍備を持つことが非生産的で、価値がないところまで落ちかかったので、兵力を各国は極力持たない方向にして経済にお金を振り向けたが、今はその価値観は逆転し、各国が競って軍備をそろえようとしている。世界的な価値観が変わったのは認めざるを得ない。

それが、コミュニケーション不足によって起こっている。なんとも残念な話である。

インターネットは世界をつなぎ、国境を無くし情報を均一化し、グローバルな考え方が主流になると言われた2010年。それが困る様々国家がインターネットを論理的に捻じ曲げ、都合の良い情報しか流通させなくなった。

おかげで、各国のナショナリズム、国粋主義のようなものが濫立した。各国の利害がかみ合うはずもなく不満が募った。そこにコロナ禍のコミュニケーション不足、というこの流れは明らかだ。

最近、スポーツの世界大会もいくつか開かれていたが、世界全ての人が集うことがもはやできなくなっている。政治とスポーツは別だと言われたものだが、運営も、どっちかの肩を持つと係争の原因となり、苦心している。つまり、スポーツ一つとっても、世界の人が手を取り合うことはできない。

国連の会議も、どんな話し合いも、結局は代理戦争のような形になる。嫌いなもの同士が同席してしまうから、誰につくか、みたいな話になる。全く平和の形ではない。

他の国なんて信用ならん、が、各国の軍備を増強させる。

一方で、日本と韓国が、急に緊密に連携しだした。これは中国・ロシア・韓国と言った国を近所に持つ2国が、手を取り合わないと地政学的にバランスが取れないからだ。ちょっと前まで、韓国は日本を、千年の恨みと言っていたのに、状況が変わった途端にこれである。

というのが、ここ最近の世界の様子である。

 

正直、これ以上、世界が悪い方向に転ぶのを望まない。

戦勝国と敗戦国を決定するほどの、世界戦争を起こさないと現在の状況に決着がつかないとすれば、悲し過ぎる。AIなど開発している場合じゃないだろう、人間。人間と人間がいかに仲良くするかを追求することのほうが、よっぽど大切だろう。

人々は、便利と利益を追求し、豊かな生活を求める。その原理は昔も今も変わらない。戦争なんてまさにその逆である。不便と損害が世を覆い、貧しさが訪れる。

世界平和の希求、というと何か宗教じみてしまう。もっと身近な感覚で。みんな、仲良くしようよ。いろんな人がいるけど受け入れよう。多様性を認めよう。そう言ってきたのに、今やっていることはなんだ。着々と、人々は兵器で敵とみなす者を焼き尽くす準備をしているではないか。

そろそろ皆、気づかんかな。平和を実現するテクノロジーこそが、今本当に必要だということを。こざかしいデジタル化による便利さの追求は、何の役にもたっていないことを。今、脚光を浴びているいろいろな新技術が、平和に対して何に貢献したか。地球環境より多様性より、平和なんだ。平和が基盤にないと、ミサイル撃ち合う未来があり、それってSDGsなのかって話なんだよ。

どの国も、隣の国より軍備を上回ろうとしている。これじゃ、いたちごっこじゃないか。先端技術をそこに使ってどうする。

やってること、意味不明だろ、地球人。

平和にもっと投資せよ。