orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

付箋紙でタスク管理することの短所について

 

たまに見る風景

若手が、やる気をみせようとしたのか、付箋をデスクに貼りまくろうとしていて、「やめなさい」と止めたことがある。

基本、タスクの内容には機微な情報が含まれることもあり、セキュリティー的に良くない。非関係者が機微な情報を目にしてしまうことはよろしくないし、ゴミ箱経由で何か漏れることもある。そこまで心配しなくても・・と言う人は甘いと思う。何を書いてるかまでは統制できないからね。

また、いやいやそんな機微な情報もないですよ、と言われたとしても、付箋でのタスク管理には致命的な問題がある。きっと、彼は沢山のタスクを抱えたところで非効率になる。だから止めた。

付箋が一杯貼ってあるとたくさん仕事を抱えているように見えるけど、単に情報を整理するのが苦手なだけじゃないか。

アナログ付箋じゃなくても、デジタル付箋、例えばパソコンのデスクトップに貼るタイプのものも私はよろしくないと思う。明らかな短所がある。

 

付箋紙でタスク管理することの短所

端的に言えば優先順位が付けられないことだ。たくさん付箋があってどれを最初にやるか、について付箋自身には何の機能もない。重要なタスクはここに貼る。中ぐらいはこっち、低いものは・・と振り分けることもできるが、めんどうだ。タスクの優先順位なんて日々刻刻と変わるのに、数が増えたら多分に管理できないし、漏れが発生する。また、重複して付箋に書いてしまう可能性もある。

付箋に期限を書くのも難しい。期限はどんどん更新されるが、わざわざ二重線を引っ張って上に書くのだろうか。カオスになる。よろしくない。

タスク数が少ないのならばまだいいが、それならわざわざ付箋に書く必要ある?。タスク数が多くておぼえきれないから記録するのだろうに、多くなったら破綻するのがわかりきっているのはやめた方がいい。

また、付箋が発する情報は物理的な場所に限られるので、リモートワークになった途端、何貼ってあったけ?、になるし、他人にも伝えるのが難しい。

良くないことだらけである。

 

ソフトウェアに頼ろう

今では、たくさんの課題管理ソフトやタスク管理ソフトが市販されている。

・緊急度・優先度
・期限
・誰が担当しているか
・タスクの種類
・タスクの状況(処理前、処理中、完了)

せめて、タスクに対するこれらのプロパティーを管理できるものを選ぼう。他人のタスクも含めて共有できると、チームワークができる。

デジタルによって、今の状態を勝手に管理して表現してくれるのにあまりにも私は慣れてしまっているから、付箋を貼りだす人が信じられない。

最も効率の悪い管理方法が、付箋管理だと私は思う。

こんなにITが人々を便利にしてくれているのに、私はそれを否定します、と付箋で自分の机の周りを飾りながら主張しているようなものである。

ぜひ、自分の情報をソフトウェアを使って、チームや関係者に的確に伝える習慣を付けて欲しい。そうしないと仕事なんて、すぐに暗礁に乗り上げる。