忙しい。
私の話であるが、普段仕事があるかないかわからないような環境だったのに、急に複数の仕事が立ち上がった。人材不足でもあり、私一人でコントロールし今のところ実装までしなきゃいけない。人の補充はすぐにある予定だが。
私のスタイルとしては、仕事の待ち行列に仕事が入るや否や、すぐに取り掛かってすぐに終わらせる。そして一日で全てを終わらせる。
待ち行列が空いているので、仕事に追われることなく、目の前の仕事を片付けていけばいいので効率がいい。
こういう仕事をしていけばいいと思ったが、さすがに今回の仕事量は半端ない。目の前に一日ではさばけない仕事が積み重ねっている。しかも、複数の分野がある。
何かの仕事に集中しようとしても、別の仕事が差し込んでくる。
久しぶりだ。こんなカオスな状態に身を置くのは。
マルチタスクをどうこう言うより、仕事をやってもやっても終わらない状況のほうが、悪影響が大きいと感じた。1つの仕事を終わらせても達成感がない。全体が減った感じがしない。そうなると大変不安になってくる。本当にこの仕事をやっていていいものか。他に優先するべきの仕事があるのでは。今の仕事の取り組みは効率的か。そんな不安のもとに1つの仕事をすると、効率がどんどん悪くなってくる。目の前の仕事に集中するのが最もやるべきことなのに、別の仕事のことをつい考えてしまう。
品質は悪くなるし、スピードも遅くなるし、なんにもいいことがない。
そんな状況を今日、感じてしまった。どうにかしないといけない。積み重なる仕事に飲まれてしまうのがオチだ。
さて、もうこうなってしまったら、仕方がない。覚悟を決めた。
デスクトップに1つのテキストファイルを作成した。
「タスクリスト.txt」
そう、
・今日、何を成し遂げたのか
・今日、何を今から成していくのか
この2つをまとめだした。どうも、見えない敵と戦っていた。何が的なのかを羅列することにした。こういうことをするためのツールが世の中にたくさんあるのを知っている。だが、まずはテキストファイルで十分だ。ノートに手書きするのと変わらない。誰かとシェアするわけでもない。
書き進めていくとわかるのは、今日だけでもたくさんのタスクをしてきたということ。ああこんなにたくさんの仕事を自分は「できた」のか。まず達成感を感じることは大切だ。何もしていなくて進まないわけじゃない。量が多すぎるだけだ。
次に、何をやるのかを書いていくと、そもそも今日中じゃなくてもいいよね、というものも含まれているのに気づく。一応書いておいて明日に回そう。これはやらなきゃ。やっていて相手待ちだから保留。
そうしている間に、自分自身が落ち着いていく。何をやるべきで、どの順番でやればいいかがわかるだけで、安心感が出てくる。
もし新しい仕事が差し込まれたとしても、このタスクリストに書き込めばいいだけだ。
でも、やっていることは何か原始的だ。きっと、環境の変化に対して今までの脳内情報処理では追いつかなくなっただけのことである。
ITのツールを駆使し、情報処理能力を駆使すれば、タスク管理なんてしなくても大丈夫だもんね、とたかをくくっていたが、結局こんなものである。
解決策はテキストファイルなのかよ・・と。
個々の業務のスケジュール管理はかなりツールで自動化しているけれど、それでは追いつかなかった。
忙しいとは恐ろしいな、と思った次第だ。
普段できることすら、できなくなる恐ろしさを感じた。