人間関係リセット症候群、最近よく耳にするようになりました。
今日は、「人間関係リセット症候群」についてお話いたします。
では、早速。
人間関係リセット症候群とは、せっかく自分で積み上げた人間関係を、リセットしてしまいたくなる、まっさらにしてしまいたくなる…という衝動にかられる症状を持つ人のことを言います。医学用語ではありません。人間が陥りがちな心理状態を表した、ひとつの造語です。人間関係リセット症候群の中には、実際に、何度も、人間関係をリセットしてしまう人もいれば、リセットしたい衝動にかられながらも、リセットせずに我慢しながら人生を送ってらっしゃる人もいます。
誰かと常につながっている状態に疲れて、今まで築いた人間関係を突然断ってしまう「人間関係リセット症候群」。正式な病名ではないものの、SNSのアカウントを削除してしまう他、休職や転職を繰り返したり、音信不通になったりするなど看過できないケースもある。
「SNSの普及により、人間関係リセット症候群やそれに近い状態にある人が増えています」と、早稲田メンタルクリニックの益田裕介院長は語る。
よくわかるような気がしていて、私もつながりを求めたかと思うと、疲れて離れたくなることも経験しています。
上記の通りSNSの関係のほうで、感じることはありますね。
リアルだと私の場合そこまで関係性を広く持たないのであまり実感はないですが、SNSだと絶えず関係が広がったり動いたりします。場合によって、発言した一言が大変に拡散してしまって人間関係が大きく動くことがあります。
その変化はとても刺激的で楽しいのですが、さて、維持するとなると大変です。拡散した発言に囚われて、何か喜ばれる発言をし続けなければ・・と思った途端に日々の負担になっていきます。
親しい人ほど、愛情ゆえに苦言を呈してくれることもあります。人間関係のリセット癖がある人は、「自分に欠点があること」を受け止めきれないため、言いにくいことを伝えてくれる相手に嫌悪感すら抱いてしまうことも。いつでも「自分にいいことを言ってくれる人」としかそばにいたくないと感じてしまうのは、本当にもったいないことです。
人間関係をキープする上で最も重要なのは「距離感」のように思います。距離が近い人が大量にいると、きっと自分のアイデンディティーを保つための情報処理に大変コストを使うのではないでしょうか。
相手によって見えている自分自身は、微妙に違うことが多いです。案外整合性を取るのって大変だったりしますよね。
追い詰められて苦しむくらいなら、リセットするのもいいだろう。しかし、人間関係というのは、けんかなども繰り返し、良いときも悪いときも含めて付き合い、築き上げていくものだ。
安易にリセットを繰り返すと、いざというときに頼れる友だちがいなくなり、孤独に陥ってしまう可能性が高い。リセットという選択肢を選ぶ前に、仲直りをしたり、人間関係を再構築することにもトライしてみてほしい。
つまり、「ゼロ」「リセット」ではなく、距離を取るということ。
友達たくさん、ではなく、知り合いを増やす気持ちでいること。
距離を近い人は限定しつつ、違うな、と思ったら離れること。
そういうことが大事なんでしょうね。
しかし、本当に人間関係リセット症候群について記事も増えているので、社会問題化しつつあるんでしょうね。