orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

加齢による衰えは「いいわけ」にしかならない理由

 

30代で、年齢による衰えが・・なんて言っている方を見ると、なんとも可愛いというか、お好み焼きでも奢ってあげながら1時間くらい諭してあげたくなる。当方、もうすぐ50歳を目前としたアラフォーだが。

30代なんてまだまだ成長途上で、精神的にはいろんなことを学習、経験するのに良い時期だと思う。体力も鍛えれば能力が向上する。

社会のルールが漠然と把握できるようになる時期で、活躍するのはまさにこれからだと思う。30代って。

20代なんて、社会のルールを観察し、よくできる人の後をついて行って、なんとかトレースするだけで精一杯だろう。むしろそれでいいと思う。20代には重い責任を与えられない代わりに、失敗しても責められない権利もある。先人の知恵に一生懸命食らいついていけば30代になってから、存分にクリエイティブな仕事が待っている。功を焦って悩む人もいるがまだ早いよね。

一方で30代は、もう経験を20代で得ているので、まさにここからが仕事・会社の面白い部分に入っていくことになる。具体的には、会社から1つの仕事についてやりきることまで求められる。失敗は許されない。ただ事業全体とまでは踏み込まず、40代以上が全体を仕切る中である部分だけは任されると言った具合だ。人によってはもう一段上がれる人もいるが、それは本当に優秀なのだろう。

さて、この状況で「加齢による衰え」をいい始める30代は、本当は原因が違うことに気がついているはずだ。20代で精一杯努力し、社会全体の絵が見えてしまったことで、かえって絶望するというシナリオだ。全てを知ってしまって、実はここから成功することがとても大変なことだと知ってしまったことに対する、燃え尽き症候群のようなものだと理解している。

それならそれで、「加齢による衰え」なんてキーワードは使ったら駄目だ。そんな概念実は存在していない。大井競馬所属の現役ジョッキー、的場文男氏は、今年齢はおいくつだと思う?。66歳だよ。その年齢でこの前大井競馬場に行った時、目の前で勝ってたから。中央競馬でも、50代のジョッキーが複数名いて、バリバリに活躍している。

結局の所、体力や精神力は、個体差が大きくて、どうメンテナンスするかに大きく依存している。食生活・運動・仕事環境・家庭環境などいろんな変数が絡んでいる。その変数によるギャップが、30代、40代と進むにつれて顕在化してくるというのが、加齢による変化の現実である。

もし、加齢による悪い変化を受け入れたくないなら、単純に、健康維持に向かっていろんな要素を日々取り入れていくだけで、10年後全然違った精神状態・体力となっていることは間違いない。私と同じ世代を見ても、全然人によって印象が違う。その分岐点が35歳位から始まるんじゃないかな、と思ってる。まだ取り返しが全然つく。

だから、「加齢による衰え」というのは結果なんだ。原因じゃない。原因は不摂生と、自分の人生に対する主体性が、大きく影響する。

だって、やっぱり、人間やる気になればなんでもできるよ。これは脚色でもなんでもなく。一生懸命生きることに貪欲な人は、やっぱり50代になっても生き生きとしているもの。

30代になって社会のあり方がわかってしまい、それで絶望したとしたら一つ提案がある。転職したらいい。最近、AIの学習の仕組みに興味を持っているんだけど、AIは正しいデータをたくさんインプットすると正しい判断をするようになる。一方で誤ったデータを吸収してしまうと、判断も誤ってしまう。人間において、社会人において吸収するデータって何?。仕事環境と、ネット環境が非常に大きいのではなかろうか。ネット環境を切り離すわけにはいかないので、仕事環境だけでも変えてみたらいい。もちろん、プライベートで新しい出会いをしてみてもいい。いろいろ環境を変えると、見方も感じ方も変わってくると思う。何しろ新しいデータを吸収し、自分の学習傾向を変化させるに限る。

30代なんて、私から見たら「子ども」にしか見えないし、加齢による衰えなんて言う年齢じゃ全くない。まさに、全てはこれから、である。