orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

なんだこの仕事、と思ったいくつかの瞬間

 

タスク管理表、期限が過ぎているのに終わっていない

大炎上して引き継いだプロジェクトがあった。なんとか終わらせたけど。序盤にプロジェクト関係者を集めてタスク管理表的なものをレビューする機会があった。

やったら長ったらしいタスク一覧だが、期日が切られている。のに終わってない。期限があってそれを超過しているということは、もう物理的に破たんしている。期限切れてますよね、と指摘すると、それはこんな感じで遅れてる、と誰かが言う。

もちろん期限を延ばすことになったんだけどもう一つ疑問が。このタスクってどうしたら終わるんですか?。ところがどうも終了条件を知っている人がいない。何なの。終わる条件が決まっていないタスクとかあんの?。どういうこと?。

 

作業ごとにチェックする欄がある手順書の扱いが雑過ぎる

システムを操作する作業手順書。ご丁寧に、手順一つ一つにチェックをつける欄がある。その手順が終わったら、その行をチェック。そう言えば紙だった。印刷して使えって言われていた時代。

手順書が100ページくらいあって、毎度の手順書のチェックがめんどくさい。なので、全部終わってから、おもむろに手順書を1ページずつ開き、チェックチェックチェックと最後に全部のページにチェックを入れていく。

100ページあるので15分くらいかかる。これって何の時間?。何の作業?。しかもその時、夜中の21時。趣味か。

 

100ページある手順書のレビューが3秒

レビューしたら印鑑を押す場所があった。もちろん紙の時代。レビュアーに持って行ったら、「あ、あの件ね」って言って中身を見ずに表紙に印鑑を押してた。

レビューってなんだろね。それでも印鑑を押したことで、監査の時は「この通りちゃんとレビューした証跡がありますよ」とか豪語してた気がする。

たまにどこぞの品質管理不正のニュースとか聴こえてくるけど、日本各地でやってるふりレビューは横行していると思う。

 

設計書?ありませんけど

燃えてたプロジェクトの話。

なんだかもう実装が済んでいるのに、話を聴くと何にもドキュメントがない。

え、何を元にこれ作ったの?って聴いたら、メールがどうやら依頼がどうやら言うけど、根拠がない。

引き継ぐのは、プロジェクトじゃなくて現物かよ、と思った。現物を見ながら設計書を書く羽目に陥る。

お客様に聴いても、「そうそう、これはこういう仕組みにしたのだよ」とか自慢げに言うけど、逆だろそれは設計書に初めに書いておいてよ。

ちなみに、プロジェクトが始まる前の提案書にも具体的な要件の記載もなく、おっそろしいな、口伝でこのシステム作ったのかよ、と思って驚いたことがある。

ま、燃えるよね。お客さんの上長が、プロジェクトが後2か月くらいで終わる予定なのに、スケジュールも設計文書もしっかり出てこないのに切れてたけど。そりゃ切れるわ。

 

出張/一週間/宛先=データセンター

一番記憶に残る辛い出張だった。

ホテルを一週間借りた。

行先はデータセンター。データセンターが関西のほうにあったので、関東住みの私は一週間ホテル住まいとなった。

データセンター内で、これがまた、仕事がない。

仕事がないのにさ、一週間データセンターとホテルを往復よ。

なぜ連れて行かれたのか未だによくわからないけど、おそらく「何かあったときのため」らしいのだ。それが、何も無かった。

何もないのにデータセンターに待機なんだけど、サーバールームの中にはいなきゃいけなくて、スマホも見れない。まあ当時はスマホで見るコンテンツは今ほど無かったけどさ。ホント暇だったわけ。暇で一週間はかなり精神にダメージが来た。

あの一週間で、私は転職を決心したよ。ここにいたら駄目になるって。

あれは、私を転職させるために天が与えたお導きだったって思ってる。ホントにあの後転職したし。上司が「なぜ・・?」って言ってきたけど、何やねん。

あの時、まさに、雑に扱われたな・・・。

 

不良な先輩

初めて他社常駐を経験した時だけど、与えられたパソコンがポンコツだった。

メモリが8MBしかなかった。Windows 95なんだけど、起動するのに5分かかった。先輩に苦情言ったら「起動する時間仕事しなくていいんだからいいじゃん」って言われた。は?。後、顧客対応のコツは彼いわく「ウソでもなんでもいいから、顧客が満足すればいいんだよ」だった。

何か、今考えるとかなりあの先輩、ひねくれてたな。現場から数か月で消えたというか退職してたけど、ま、あのころの人たち、めちゃ民度が低かった、気がする。

 

***

 

思い返すと、嫌なことはたくさんあったけど、今の到着点を考えるとちゃんと自分を支える経験の一つとして存在してるんだと思う。周りにはこんな思いさせないようにしよう、ってね。

まだまだいろいろありそうなので、時間があるときにまた思い出してみたい。