orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

「熱しやすく冷めやすい」人の思考法

 

私は、熱しやすく冷めやすい。飽きっぽいと思う。寝る間を惜しんで楽しんでいたのに、ある日スッと熱が冷める。惰性で続けてみるんだけど、熱中していたときほどの楽しさが感じられない。そういうときは、どうやってこれ、楽しんでたんだっけ?と不思議にすらなる。

始めるとき、そして身に付いてきた時は楽しいのに、どこかでピークが来てしまって、だんだん楽しもうと思っても楽しむネタが無くなる。ネタを無理やり探そうとして、いくつかあって時間稼ぎはできるけれども、すぐに本当に空っぽとなる。

そういう時は、無理しないで一度離れてみればいいのだけど、私の場合は、一度離れてしまうとなかなか戻らない。気まぐれに戻ることもあるけれど。一度楽しくないと思ったことは、気を取り直すまでにはしばらく時間がかかる。

常に楽しいことをしていなくと気が済まないのだが、楽しいことを見つけたと思っても過度に熱中して最速最多で消費してしまい、飽きがやってきて中級手前ぐらいで離脱してしまう。この連続である。

 

この性格、得なのか損なのかと考えてみたけれど、どっちみち変えられないのであれば、受け入れることにした。自分はこういう人なので、次はどうしてやればいいのだろう。セルフマネジメントである。

そうやって、ある程度自分の自己像のようなものを想像し、定義し、それに合わせてライフスタイルや、仕事の取り組み方を設定すると、途端に生産性が良くなると思う。

私の場合は、飽きた!と思ったら次を見つけるために時間を使うようにしている。いろんなことが途中で終わる。本来は最後までやったほうがいい。ゲームは最後までやったほうがいい。本やドラマは最後まで見たほうがいい。しかし、ここ最近はもう決めている。飽きたと思ったら、打ち切るようにしている。

そうやって、つまみ食いのようにして生きて来た。仕事もそう。ある程度テーマを見つけたらすごく熱中するんだけど、気分で打ち切ることをよくやる。

単にやーめた、ではなく、そこからはまたリサーチの始まりだ。何か面白いことはないかなーと。見つけたらやってみて、私の熱中ポイントをくすぐるか、確認する。元からつまらないことだってあるので、当たりを引くまで次々と試す。

ポイントは、飽きること自体を大事にすること。その上で、世界にはまだ知らないことがたくさんあり、次の楽しいターゲットを見つけに行くことをサボらないこと。

 

そういえば、今のインフラエンジニアという仕事。なろうと思ってなったわけではない。ITの仕事に就いたけれど、オフィスにいる間結構暇な時間もあったので、常駐先の環境でいろんなことに手を出すうちに気づいたらスキルセットができあがっていた感じだった。パズルのように、キャリア当初は何ができるかわからない。しかも、当時私を教育してくれる人などいなかったから、全てが見よう見まねだった。知らないことばかりということは、何を知ったって損はないわけだ。それなら、業務で良く出てくることを中心に独学してやれということで、冒頭の「熱中しやすく飽きっぽい」を使って、1つの技術に飽きたら、次の技術に・・とやっていた若かりし頃の記憶がある。

何かを極めてキャリアを作るというよりは、浅いレベルの、基本編のようなことを色々な広い分野で行っていったら、「インフラエンジニア」という名前が後からついたという感じだ。

今の今、インフラエンジニアって何?、聴かれても非常に説明しにくい。ハンバーグができれば料理家と言えるかというと、いや、カレーもラーメンも、お寿司もうな丼も料理なので、どんどんいろんなことを吸収しなきゃね、と言う意味合いのことを言ってお茶を濁すしかない。私自身が行き当たりばったりでキャリアを構成したのは、きっと私の性格と上手くフィットしたんだろうな、と思う。インフラエンジニアは、広い分野のことを知ることが求められるから、ね。

 

結構「熱しやすく冷めやすい」はコンプレックスになりがちだけど、いやいや、開き直って、どんどん楽しいことつまみ食いしていきましょ。浅く広く速く、って感じで突き詰めると、いつか気まぐれに戻ってきたりして、結局深く広くやっちゃった、となる。私がそうだから。この広さ、がベテランになってくるとモノを言うので、お勧め。