orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

孤独感ほど、しょうもない感覚もない

 

都会って、こんなに人がたくさんいるのに、人それぞれで孤独感を持っているってのはなんて矛盾に満ちているんだろうと思う。

 

www.nikkei.com

厚生労働省は1日、「つながり・支え合い」をテーマにした2023年の厚生労働白書を公表した。孤独感が「常にある」と評価されたのは30代の男性で10.4%、20代の女性で11.2%で、この年代がそれぞれの性別で最も多かった。60代以降に比べ20〜50代が高く、会社など社会と接点が多いはずの現役世代で孤立感が強くなっている。

 

私が孤独感を強く持ち始めたのは高校生になったあたりだったか。都会の高校へ単身寮生活に入って、そこで持ち前の集団行動の苦手さを発揮し、相当な孤独感を感じ続けることとなった。

寮生活って、学校に行って、そして帰ってからも学校の人間がいるので、学校自体に馴染めなかった人にとっては地獄そのものだけど、まさに地獄そのものだった。逃げ場がないからね。

特に高校生とかって、群れることが生存競争のために重要で、どこ行ったって派閥というか徒党みたいなものがあったので、単独行動が前提の私は相当に浮きまくった。浮いたらどうなるかって、浮くだけ。別にいじめられもしないのだけど、ワイワイしているなかで一人で居続け、しかも逃げ場がないってのは苦痛極まりなかった。

よく卒業できたなと思うけど、それはもう世代が持ってる「忍耐・根性」で乗り切った。大学に入って一人暮らしになって、精神は持ち直したけど、今度はあまりの自分の生活力のなさに絶望したってのはあるけどそれは別の話。

会社員になったら、会社で人のつながりができて孤独感を感じなくなるというけど、それはごまかしだね。忙しいと孤独感を感じる暇が無くなるというだけ。そこにあるのに見なくて済むということだから、孤独感の解消にはなってない。

でも、世の中のほとんどの人は、孤独感の解消にかなりコストをかけているように見える。一緒にいたくもないのにグループに入ったり、プライベートな飲み会に出かけたり、SNSでつながってみたり。でもそれ、本当に望んでやっている?。本当の本当のつながりって、人それぞれ1本2本あれば十分じゃないか。あとは人それぞれ適当な分量はものすごく差異があるものだと思う。私なんかは、家族だけが基盤であって、後の関係は移ろいゆく景色のようなものだと思ってる。

前段で書いた地獄の高校生活が私の精神的な基盤となっていて、人は独りきりなもので、そしてそれを真正面から受け止めると苦しい。それが孤独感の本質だと思う。だから、人それぞれ避けたり、忙しくして忘れたり、当たり障りのない人間関係を作って浅めに安心したり。でもいつもそこにあるのが孤独感。

私はもう、このしょうもない、孤独感という感覚を究極まで軽視するようにしている。気にしようがしまいが変わらないものであるなら、それにコストを払うのは「無駄」である。それより好きなことをしていよう。自分を優先しよう。それで独りになったところで元から独りである。何も変わらないし失うものはない。

自分らしく行動して、会話して、それで困るならそれは失ったのではなく、本質が見えただけだから甘んじて受け止めよう、そう思っている。その思いを持ってからは、孤独感自体はわかるけど、怖くはない。

ただ、人々はそこまで心は強くはないので、オフィスに集まってワイワイやったりすればいいんだよ。他人が孤独感を恐れて回避行動することについては、何の批判もない。みんな好き好きに行動すればいいと思ってる。そもそも、孤独感なんてしょうもない感覚なんだから。