orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

成功体験を忘れよ

 

このブログにおいても、「転職」「仕事」「マネジメント」「就職氷河期」なんて書くとかなりアクセスが来たので、アクセスを見ていると段々、そういう話題でしか書けなくなる自分はいた。

ただそうなると、話題が決まりきってきて、また同じようなこと書いてる、となりがちだ。それでもいくつか書けていたけど、ああ、これはまさに成功体験に完全に縛られているなと気づき、捨て去ることにした。

まあ、思いつけば書くけれど、過去成功したことを全部なぞって生産していたら、だんだんと似たようなものになり、しかも模倣が模倣を呼びつまらないものしかできなくなる。おっとこれは、AIが、AIの著作物を学習していくと、ゴミができるという論をそのまま言っているのと同じことか。

だから、自分の著作を、きっと裏切り続けないとブロガーなんて続けていくのは不可能なんだなとここ最近気が付いたけど、気が付くのに結構時間はかかったなというところ。案外、話題縛りでも数か月は続けることはできた。

これは、お仕事でも同じ話なんだと思う。今までうまくいってきたことを、同じようになぞろうとする時点でビジネスの成長はなくなる。

私の会社でもいろんな部署があるけれど、飛ぶ鳥を落とす勢いだった部署があるとき成長しなくなり、数年、似たような成績だったのがだんだん落ちていく。

落ちていくことを防止するために、いろんな対策が出てくるのだが、どれを見ても成功していた時にやっていたことの焼き直し。

おおこれが、成功体験の弊害かと思いながら参考になった。

成功体験がうまく行っていたときの状況と、現在は変わっているわけで、それを今そのまま真似したってうまく行くわけないよね、と。市場には成功体験自体が認知されていて、競争相手も真似してくるわけだからね。

だから、捨てなきゃいけないんだね、成功した人そのものが。

ただ、成功した人が成功した方法を捨てるって、なかなか難しい物がある。脳裏に残っているからね。何かやりました、それが当たりました。そして何度か繰り返して、再現性があったと言う状況を。

 

成長していた部署が成長しなくなるのって、不思議と、複数の部署で観測している。

・特定の有能な人に頼る仕事の仕方なので、仕事量が一定以上超えると急にさばけなくなり、品質が低下する。

・流行が過ぎた。

・競合相手が現れ、価格競争になったため、量が増えたが儲からなくなる

この3つを全部見た。

自分が巻き込まれないためにはどうすればいいかって、やっぱり、成功体験を捨てなきゃいけないんだろうね。うまく行ったのはあのときで、これからやることはまた違うことだ。失敗してもいいから、何でもやってみよう、という開き直りの精神が必要になりそうである。

と、このブログを通じてもそう思うし、本業でも思った。一致したので、今後、新しいことをやっていきたいななんて、ちょっと希望を持ちなおし、明日のことを思うのであった。