人によって事情は違うと思うけど。
40代以降って、責任の差で随分給与が違うよね、と思う。全部の40代が高い責任を負うわけでもなく。それなら、30代までは、がっつり自己投資にお金をかけておいた方が効率的なんじゃないかな。
私も30代までは、運転資金を除いたら貯金なんてほぼできなかったな。自己投資って言っても、高いスクールに通ったりしたわけじゃない。普通に生きるためにお金を使っていたことと、子どもへの教育費くらいか。
また、30代を思い返すと運転免許を取ったことを思い出す。学生時代があまりにお金が無くて取れなかったから。そもそも、住宅ローンも20代から抱えてしまったので、まあ貯金どころじゃなかったというわけ。良かったよ取っておいて。今は休みの度に乗り回して、どこそこ行ってる。
30代までは、日々の生活がまわるならいいか、貯金も最低限で。そんな経済感覚で過ごしたので、家族的には不安も漂ったけれど「これは投資だから!」と強気発言して乗り切ったのを覚えている。
今振り返ってみると、30代の時にお金を使わないと得られないことは絶対にある。そもそもの経験が乏しいので、お金を出したら出した分経験になって帰ってくることばかりだった。
最近は、節約ブームが激しくて、テレビを見てても激安ショップでのお得、のような切り口が目立つ。しかし、その節約した結果、何にお金を使うのか、と言う部分が無ければ全く意味がないと思っている。
節約の結果、お金を貯めて40代にたどり着いたとして、そこでそのお金をどう使う気なんだろうか。しかも、もう40代になってしまったのである。
それより、40代に至るまでに、工夫して工夫してお金を使って自分や、子どもにお金を使って、できるだけ経験や知恵を得た方が、その後の富を最大化できるんじゃないだろうか。
現在の支出を減らすより、将来の収入を増やす方が効果的じゃないのだろうか。
私が30代に戻れるならそう考えるけど、でも30代のときもやっぱりそう考えていたような気がする。使えるだけ使ってたからなあ。30代の積み重ねがあったから、40代の今があるのは間違いないと、今になって実感している。
40代後半の今の私が思うに、40代以降は「どう稼ぐか」がポイントになる。30代までに経験したことを武器に、実装する時期だ。それまでに集めた武器を活かす時間。上の世代がどんどん引退するので、イニシアティブを取りやすい。明らかにお金を稼ぎやすい。会社でも、プライベートでも。
私もブログで、「これまでの経験から・・」なんてよく言っているけど、30代までを緊縮的に、節約主義で何もお金を使っていなかったら、この経験自体の面積がとても小さくなってしまう。
どんな分野でも言える。若い時にしかできないことはある。その時は大金かもしれないけど、どんどんお金を使って体験しておいてほしい。それが収入増となって40代以降に帰ってくるとしたら、消費ではなく投資となる。あの時に体験しておいて良かった、という実感になる。
今そのときにしかできないこと、ぜひそれを優先して、未来を明るくしてほしい。