orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

自分に投資することの意味

 

自分に投資せよ、自己投資みたいな話をすると、だんだん投資という言葉のほうが目立ってきて株や仮想通貨みたいな話に寄っていく。

違う、それは投資だけど、他者投資の世界。自分じゃない他人にお金を渡して成長したら分け前をもらうという話だ。

他者投資することが上手な人もいる。成長を見極めてお金を預けることが上手な人はいるが、それはそれで別の才能。才能がなければ失敗し、お金が増えるどころか減ったり無くなったりするだけである。

そこで、自己投資だ。

自分に対してお金を使うこと。それは教育なのかもしれない。本を読んだり、旅行に行ったり。自分が心地いいために家具を買ったり家電を買ったり、食事に気をつけたり。

自分のためにお金を使うのだけど、使うだけではなくそれによって、自分の稼ぐ能力が上がるということが「投資」という言葉を使う意義となる。

株投資は、会社の稼ぐ能力が上がれば株価が上がったり配当があったりしてお金がもらえるけど、自己投資の場合は、主に給与収入となる。それが今の時代、会社員として勤めて給料をもらうことだけじゃない、というんだから、発想の転換が必要である。もちろん、給料を増やすための能力開発、でも構わない。

とにかく投資の対象が自分であることがポイントとなる。

 

自己投資の何がいいかって、自分で決断できること。誰かの許可はいらない。その上にもし成功したら、100%自分の利益になる。株などでもそうだが、投資した割合に基づいて儲けを頂くシステムになっている。また投資するためのシステムを使うためにお金も取られる。証券会社や投資アドバイス屋などなど。その点自己投資において、例えば年収が増えたのであれば増えた分、全部自分で受け取れる。

自分に投資できる権利を持つのは自分だけだし、自分が丸々利益を受け取れることを考えた時、なぜに若い時代(20代、30代)において、その期間で得る収入を自分自身にまわさないのか不思議だ。

20代、30代なんて、会社の仕組みから考えてもまだ稼ぐ主体じゃない。もっとも収入が高くなるのは40代・50代である。そこで成功してきた人たちが部長だの役員だの、スペシャリストだのと言われて高収入を得ている。彼らはそうなるために、20代・30代に、自己投資を積み重ねてきた人も多いはずだ。だって、何の能力もなく運だけで、そんな立場になれるものなのか。確率を上げるために、いろんな経験をしたり、勉強をしたり、場合によっては転職などを行い自分の環境を変えたりしてきたはずである。

 

私自身も振り返ってみると、20代30代は貯金もあまりせず、どんどん自分や子供への教育などに振り切って使っていた。満足な収入、とは思えなかったのでこれで節約にはげんで貯金を積み重ねたとて二束三文。そして、私は他者投資の才能はなかった(少しやったけど大損しただけだった)。感覚的に、これは自分にお金をかけて自分にお金を稼がせるべきだと思い、使う方に回ったが、それは良かったと思っている。

ここまでは感想でしかないが、今まさに若手レンジの人は考えさせられる話じゃないだろうか。どうにも、他者投資しろと世の中が言い過ぎな気がする。いやいや自己投資だろうと。若いうちはむしろ自分にどんどんお金をかけて、40代になったときに活躍して稼ぐ力を持っているためにいろいろ身につければいいんじゃないか・・って。

私はそういう人生を歩んできただけに、一つの選択肢として提示しておきたい。