orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

当たり前のことを、リアルの場で言葉に出して伝えるだけで、効果絶大だった件

 

私の仕事スタイルとして、ロジカルというのは大前提で、どんな建前も関係性も、ロジカル的な正義には勝てないと思っています。

上司だって部下だって、お客様だって別の部署の人だって、誰だって同じです。エビデンスがあって結論に正しく導かれるなら、それに基づいて行動します。

ただ、これって一つ危ない点があって、相手と調整できていないんですね。相手もそのエビデンスと結論を知っているだろうから、何も言って来ないだろうと思いきや、「それ聴いてないよ」と異議申し立てをされることはあります。

心の中で「いらっ」とはするんですが、でも最近は、それもそうだな、と思うこともあります。そのエビデンスと結論を、確実に相手にわからせてから、先に進めないと順序が違うよというのは、それもまたロジカルです。反省しました。

だからそういうこと、ちゃんとやろうかな、と思って最近取り組んでいるのですが、一つ興味深い出来事がありました。

最近、色々なリアル会議をよくやるようにしていますが、その中で、同僚に、こういう目的のために組織にこういう行動をしたい、ということを相談してみたのです。同僚から「それは伝わっていないよ、きっと」と言われました。そうかなあ、明らかに情報共有していると思うんだがなあ。でもそう言われたので、私は組織全体の会議で、「わざわざ」伝えることにしました。

伝える内容自体は、先んじてデジタルで組織のメンバーも知っていたのですが、なぜそうしたいか、その目的は、のような話を私はしました。いや、わかってるだろう、と思ったのですが、でもあえて、わざわざ。言葉にして発音して、相手の目を見て話してみました。

するとどうでしょう。相手の表情や反応があからさまに変わるじゃないですか。

なんでやねん、と私の中では思いましたが、でも、やっぱり伝わってなかったんです、私の真意や目的が。私の行動の内容しか伝わってなかった。でも、目的がわからない相手の行動って、怖くないですか?。なんでそういうことをやるんですか?。私は、そもそも聞かれないからわかってるものとばっかり思いました。違うですね。やっぱり、言わないとダメなんですね。

もっとメンバーの気持ちを考えるなら、「多分目的は・・・なんだろうけど・・違うかも・・・」みたいな心境だったのかもしれません。でも、質問するのが億劫だし、そもそも質問しなくても先に進むからということで、遠慮されていたのかもしれません。

これって、家族にちゃんと「いつもありがとう」って言う、とかと似てますかね?。似てますよね。きっとそうだ。そんなん言わなくてもわかるよ、とみんな思ってますが、口に出して相手に伝えると言うことは、多分、ロジック以外の部分の情報があるんだと思います。エモーション?。

特に、ここ数年のリモートワークのせいで、こういった情報のやり取りを仕事でやることを、何となく忘れていたのかもしれませんね。

この話、簡単です。

当たり前のことを、直接、あえて、相手に言ってみる。

これが仕事でも家庭でも、思いのほか状況を好転させるかもしれません。もし、何か行き詰まっていたら、実践してみたらいいと思いますよ。