orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

ネット上の人間関係だけでは、出会っていないに等しい

 

インターネットにより、人と人が出会いやすくなり、つながりやすくなったと言われています。フォローフォロワーという方法を軸に、確かにつながりやすくなったように一見、見えますが、これ、幻なんじゃないかと最近思っています。

その関係、最終的に「リアルで会う」まで行きますか?。

リアルで会い、お互い面識を得るまでに発展すれば「出会う」なのですが、ほとんどのネット上の関係は、薄くつながっているだけに過ぎないのではないでしょうか。

仕事をしていても、 Web会議だけでは、相手のことをおぼえていることは稀です。それにも似ています。

最近はこのからくりに気が付き、チャンスがありかつ決心が付けば、リアルで会うようにしています。私自身はそんなに人付き合いが良いほうではなかったのですが、特にここ数年、気づけばリアルでは、家族か会社の人間しか話をしない日々が続き危機感を持ちました。当初はネットだけ、の関係を増やしていったのですが、これが味気なくて。

リアルの関係性の強さを10とします。それならネットだけの関係性は?。0.1くらいかな、そうすると100人ネットの関係を獲得しないと一人分得られないか。

いや、もしかしたら100人でも1000人でも、リアルで出会う一人には敵わない。

これって重要な発見ではないでしょうか。

自分が持っている関係性をリアルのみに限定するならば、ネットの関係をリアルに変換・発展させることができて始めて世界が拡張するのです。

ネット上の関係だと、匿名性が守られるし、物理的な危険もないし、リスクが低減されますよね。一方で、リスクが低いということはリターンも低いということ。ネットでいくら「友達100人」と思っていても、実は何になっていないと捉えると、次にやるべきことが見えてきます。出会える状況にならないSNSでは、人生を豊かにするには役不足ということです。

どうすれば、リアルの人間関係の狭さを改善できるでしょうか。

1つは、ネットで出会えることを期待せず、リアル社会に出会いを求めるという手段があります。近所の活動に参加したり、スポーツ教室や文化教室に参加したり、具体的な方法はあります。実際に出会うことが前提の活動ですから、ネットの短所をすっ飛ばすことができます。ただ、短所として、近所の方たちとしか出会えません。世界は広いですから。近所に波長が合う人がいなくても、世界には必ずいます。だから近所の活動でうまくいかなくても次の方法があります。

もう1つは、ネットを使って出会った人たちで、信用できる方と連絡を取って、会って話してみることです。この方法を私はお勧めします。むしろそれをやらないなら、ネットの本当に役に立つ部分を使っていないのと一緒ではないのかな、と思います。ゲームを7割解いて、のこり3割やらずに放っておくくらいもったいないです。世の中には本当にたくさんの人がいますが、近づかなければ全員単なるモブです。この社会、何も動かなければ本当に「家族か会社の人とだけ」の社会に閉じ込められてしまいます。それを打破できるツールが、ネットだと思います。

その他、私が気づいていない違う方法があるのかもしれません。何しろリアルに会う、という頻度を増やしていかないと世界が拡張しない。その危機感に早い時点で気が付き行動した人が、そのコネクションを後々、資産にできます。困ったときに助けたり助けられたりできる関係が築けます。

人間、1度会った人のことを、そんなに無下にはできませんから。

なお、人と会うことには、前述の通りリスクもあります。ネットで信頼できる方かどうかを見極めることは大事です。無差別に誰でもかれでもリアルに会っていると、いつか痛い目に会うのがオチではないかな、と思います。会うことに慎重になりすぎても、大胆になりすぎてもいけない。見極めが大事。そこは現実の社会と同じ要件ですよね。