orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

部下教育、脱マイクロマネジメントを具体的にどうやるかって話

 

部下教育の話。何度か触れて来たので私の中では結論が出ている件。

ちょっと惜しい記事があって紹介しておきたい。

 

toyokeizai.net

部下を持つと、優秀な人ほど「部下を育てよう」と鼻息荒く、意欲に満ち溢れていることでしょう。ところが、育てようとすればするほど、部下が育たなくなるとしたら、恐ろしいことだと思いませんか?

 

この記事は、要約すれば、

・マイクロマネジメントは部下が育たない
・仕事は教えるのではなく、任せる。部下の主体性を大事にせよ。

ということになる。ちなみにマイクロマネジメントという言葉については、下記を参照してほしい。

 

jinjibu.jp

マイクロマネジメントとは・・・
上司が部下に対し、細かく管理してしまう「過干渉」のこと。仕事の進め方、メールの書き方など詳細に指示したり、業務進捗を逐一報告させるといった傾向がある。

 

現場の業務内容について何がマイクロなのかは変わってきますが、どんな仕事でも起こり得るはずです。一昔前にテレワークが流行した時に、個人PCに監視ソフトを付けて、何をやってるか全部吸い上げるみたいなことをやる会社もありましたが、あれは完全にマイクロマネジメントですね。

さて、冒頭の記事では、下記を推奨していましたね。

 

①やり方を教えず、「ゴールのみ」共有する
②やり方を質問してきたら、自分で考えさせる(教えない)
③良い部分を褒め、悪い部分はもう一度考えさせる

 

私は少し異論があります。

やり方は毎回、きちんと教えるべきです。

部下が未経験の業務については、初回は懇切丁寧に教える。手順も用意する。

問題は教えてからです。教えたからには部下にその業務をまるっと任せるべきだと思います。今後、その業務が発生したら部下の責任でやり遂げることとする、という決め事をするのです。任せたからにはプロセスの確認は上司からは行わず、報告のみとするのです。

ただ、1度教わったからと言って、疑問点が全くないことはないですよね。迷ったり理解できなかった部分を見つけた時、上司に質問しにくるとは思いますが、その時に「自分で考えさせる(教えない)」はないと思います。だって、質問しに来るのって結構勇気がいることですからね。質問したら、「こんなこともわかってないのか」と思われるんじゃないか、という懸念を我慢して、質問してくれています。

上司は部下に「質問しにくるなんて偉いね」という態度で臨めば、部下も質問しやすくなります。そしてその時に、適切に答えを返してあげないと、二度手間三度手間。もし間違っていたら「違う!ここはこうするんだよ!」ってこれってマイクロマネジメントそのものじゃないですかね。答えを教えるのは聞いてこられた直後の1度きりにしましょう。

部下って、上司に質問なんて、本音はしたくないと思いますよ。自分の仕事は自分でできるようになりたい。そういう風に上司に思われたい。だから逆に、質問しにこない部下、ということで困る上司が多いと思います。だからこそ、部下が、上司に質問することをポジティブに考えられるように、上司は振る舞うべきと思います。

脱マイクロマネジメントをしたい上司は、きっと、何をどう指示すれば「脱」なのか、きっと迷うと思います。そのときに、上司が部下に「正解を言わないマネジメント」をしてしまうと、「この上司、指示をするくせに何も教えてくれない評論家タイプだ」と部下に不満を持たれて、逆に上司外しのようなことが平気で起こるのが人間社会です。私もそういう上司は大嫌いですね。私はそういう返しをする上司に「具体的にどうしましょうか」と即返しするようにしてますが、そこで口ごもるような上司は失格だと思ってます。

ともかく、部下が主体的に動ける戦力になってもらわないと困る、と困っている人はたくさんいると思います。ぜひ、部下に仕事を任せてやってください。そして、困っていたら懇切丁寧に教えてあげてください。最近の若手は、具体的な方法を教えてやれば主体的にこなそうとする人、多いですよ。