orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

組織がバラバラになるときの特徴

 

ある強豪女子バスケットチームの運営が大変なようだ。

 

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バスケットボール女子Wリーグの名門シャンソン化粧品は22日、元日本代表の藤岡麻菜美(29)や日本代表候補の野口さくら(21)など7選手が退団したと発表した。韓国出身の李玉慈監督(70)もチームを去り、今季終了まで鵜沢潤アソシエイトヘッドコーチ(41)が指揮を執る。

 

このような、組織がバラバラになる瞬間に立ち会ったことがある。

なぜこういうことになるのかというのは、私の中でもテーマだった。それくらい、爆発して散り散りになるエネルギーはすさまじい。

いくつかのパターンによって組織が壊れると思うが、思い当たるものを挙げていきたい。

 

①行き過ぎたマイクロマネジメント

タレントが揃っていてある程度は任せておけばいいものを、有能な上司が全てにおいて細かく指示をする。その指示は間違っていないどころか優れている場合のほうが多いが、部下に取って見ればいい迷惑なことが多い。わかってるよ。知ってるよ。

その結果うまく行くことが多いが、それは私の指導のおかげだ、と全部上司が手柄を持っていこうとする。

「戦術などをめぐり意見が分かれる」というきれいな話ではなく、もはや上司のことを部下が気に入らないところまで来る。上司の声を聴くだけで部下が精神が不安定になる。

上司の、行き過ぎたマイクロマネジメントは、組織を揺るがす。

 

②誰が悪いか、を追求した結果

組織を運営していると、当然、悪いことも起きる。

経緯の深掘り、原因分析、対策、そうやって反省をして改善していくものだが、このプロセスにおいて、他責思考の上司がいると、基本、「誰かのせい」になる。

高みを目指す組織ほど理想が高く、何か不満なことが起こるたびに、誰かが悪者になっていく。

本来は、特定の誰かに原因をかぶせるのではなく、仕組み全体を見直しながら、メンバーについては支持的にサポートしないといけないはずだが、勝利を優先してしまう。

戦うべきは外にあるにもかかわらず、身内で争いが始まってしまう。働けば働くほど、悪い出来事の原因にされてしまう確率が上がってしまう。これでは組織は長続きしない。

 

③上司が外に見せる態度と、部下に見せる態度が違い過ぎる

問題ないです、大丈夫です。この組織は素晴らしいですと、上司は外にいつも報告する。しかし実情は、組織内でギスギスしている。部下は不満を上司に伝えるも全部もみ消される。「すばらしい組織」を演じるための悪い情報は、うやむやにされてなかったことになる。

そのうち、部下は上司に不満すら言わなくなる。無駄だから。こうなったとき、部下に体調の悪化や精神的なストレスが見られるようになることが多い。希望が持てないと人間、何かしら不調に陥る傾向にある。

このような組織が崩壊するトリガーになるのが、上司を飛び越えてその上の上司に直訴するときだ。上司はカンカンだ。なぜそんな越権な上訴をするのか、と。

そして、上司の上司は、上司を説教する。お前のマネジメントがいかんのだ、と。

こうやって、組織は崩壊する、こともある。

 

***

 

3つのどのパターンになるか、いずれかか、全てか、とりあえず結果については、冒頭の記事みたくなる。このバスケットチームの中で何が起きたかは不明だが、自分の経験を振り返ると、似たようなことを経験していて、書いて見たくなった。

こんなマネジメントはしないほうがいい、と今はわかる。