orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

伝えたい内容を相手にわかってもらおう、という努力が見えない文章は読まない

 

どうやったら文章を書くのがうまくなるか、という命題がある。

これに対して、案外、大衆は興味があるんだなということに気づいた。人々は文章を書くのがうまくなりたいらしい。

ところが、その結果これか、というような文章がネットに散乱している。もっとうまく書けばいいのにと思うことは多い。

そもそも、時間を使って書いて誰かに読んでもらう以上は、手間がかかっているので伝わるようにはすべきだと思う。文章表現が美しいかどうかというのはもっと高い次元の話で、とにかく伝わること。伝わるように書こうという意思すら見えないような文章なら、もともと書かないほうがいい。読む方だって時間を使うしその結果伝わらないのであれば時間の無駄だからだ。

伝わるものを書く。

ということは、各前に何を伝えたいかはっきりさせる必要がある。自分にすら伝わらないものがどうして人に伝えられようか。

伝わらない文章の特徴を想像して見る。

・タイトルが文章全体を要約していない。
・結論があいまいで、何を伝えたいのか見えない。
・日本語として文法がおかしい。
・一つの文が長すぎる。
・複雑なロジックを、複雑なまま表現している。
・ネガティブな内容が感情的に綴られており、論理的ではなく読んでいてつらい。
・全体の文章が長すぎて、読むのに時間がかかる。長い場合は、段組みにするなど読ませる工夫が高度になる。

こんなところだろうか。最終目的「伝える」はシンプルなのだが、達成するためにはいろいろと気を付けないといけないポイントがある。何せ、読むのは他人なのであるから、価値観も読解力も自分とは違う。自分にしかわからない文章を他人に見せてはいけない。それは他人に迷惑をかける。伝わらない文章に他人の時間を使ってはならない。もし自分だけに見せたければ決してネットにはアップロードしないことだ。

文章を書けば書くほど、文章が上手になるというのは一つ誤りがある。伝わらない文章を書く練習ばかりしていても、伝わらない文章を書くのが速くなるだけで、前に進まない。

ネットで文章を書き続けているが、伝わった量だけ反応がある。それを見てまた、より伝わる文章を次に書こうと思う。この努力の結果、伝え方が研ぎ澄まされていくのであり、ただただ壁打ちしても、壁は汚れて努力で来たように思うが、自分自身の能力は伸びていなかったりもする。

では、どうやって文章を書くのか。お勧めの方法を羅列する。

・書く前に、書きたいことをはっきり自覚する。
・タイトルは、自分が言いたいことを代表していること。
・1つの文の長さに気を付ける。できるだけ短い方がいい。
・誤解されにくい文章を書く。誰が読んでも同じ意味になるように心がける。
・一つの記事で2つのことを言わない。言いたければ別記事で書く。
・結論を頭に持ってくる方法は万能じゃない。論点を整理し、いろいろ思考した上で、結論はこれと言う書き方もある。結果的に伝わればいい。
・ただし、結論が後ろにある構成の場合、やたら長い記事を書くと最後まで到達されない。長い記事と言うのは実は難しい。離脱させないための工夫が必要。私の場合は1500字までが、読者の限界だと思っている。
・文章の内容が革新的かより、「伝わった」という読者の納得感の方が価値になることが多い。読者は「伝わりたい」という欲求を持って記事の前に立っていることを忘れない。その渇望を満たすために記事を書いていると思うこと。

こんなところだろうか。

読者が「違うよ」と思うこともあるかもしれないが、でも言いたいことが伝わっていれば、それで良いと思っている。たくさんの人が同じ意見を持つなんて不自然過ぎる。ああ、こんな考え方の人がいるんだな、面白いな、ぐらいの距離感で十分なのである。