orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

業務の空き時間、オフィスにいるとめっちゃ仕事する

 

業務開始時間から終了時間まで、ずっと何か作業をしているということは稀だ。仕事柄なのかもしれないが。うまくまわっている時は、噛み砕くと「やることがない」まで落ちてしまう。だが人間、暇なのは苦痛なのである。いろいろ思考して、ほかにやることがないか、今の運用の穴はないか。今のうちにやっておくべきことはないか。オフィスにいるとそういう思考が自然にできていいな、と今日思った。

在宅の場合、仕事するモチベーションを阻害するノイズが多すぎる。プライベートも同居しているんだからいろんな雑音があって当たり前である。それでもいろんな誘惑に負けず仕事をするにしても、内心、葛藤が起きる。現場がうまくまわっているんだから、今この時間、何もアウトプットしなくても誰も損はしない、という思考もめぐる。

コロナ禍でしばらく在宅ばかりだったときは感覚が麻痺しかかっていたが、オフィスに通い出すと、あの在宅オンリーの状況はいろいろと不都合が多かったように思う。オフィスにいると自然と仕事に向かう。暇つぶしに仕事する。

オフィスとはVRで仕事空間にいるのと意味が似ている。視界が仕事に囲まれているので、仕事以外の発想を自然としなくて済む。しかもその場に同僚がいれば、発想をすぐ行動に移すことができる。

 

なんとなく結論めいたものが見えてきた。

もし、完全にタスクが積み上がっていて、やらなければいけないことが決まっている場合は、むしろ在宅のほうがいいケースもある。どこにいようがそのタスクをこなしきるまでは仕事はするのである。また、オフィスは、他人の音が聞こえてくるのでこれがかえってノイズとなるときがある。タスクに集中したい時は、在宅をむしろ利用することは気づけた。

一方で、なーんにも仕事がない、と想起されるときは、オフィスに行って何になるのとお思いかもしれないがこれは逆である。自分が仕事をする仕掛けとしてオフィスに行くと、自分が何かを勝手に見つけ出すのが面白い。きっと、オフィスのほうが情報が圧倒的に多いんだと思う。仕事がないなら見つければよいが、見つける情報の解像度がオフィスにいたほうが高いので、そこから仕事が生まれる。私一人でもそう思うんだから、何百人、何千人となるとその影響も大きいだろう。

 

仕事がないときほどオフィスに行き、仕事があるときほど在宅で集中する。この現象をうまく捉えることができれば、ハイブリッドな働き方の生産性がかなり向上すると思われる。これをうまくできない人が多いなら、むしろ全員オフィスに来い、という今の風潮もわかる。仕事がなくて在宅、だと、新しい動きが生まれにくいというのは、つくづく体験してわかった。人間は楽な方に流れるから、性質として致し方ないとも思う。

ここ3年ほど、仕事とは何かについて考えさせられた。かなり学べた部分が多いので、ぜひ活かしていきたいと思う。