orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

40代以降を楽しむための心構えを書いておく

 

私はマンガをたまに読むけど、マンガの主人公って半分以上が10代だね。でなければ20代。これで9割以上じゃないかな。プロスポーツの世界も10代・20代が中心な競技が圧倒的に多い。甲子園に箱根駅伝にワールドカップにプロ野球に・・。ドラマだって映画だって・・、そもそも原作がそうなんだから影響を色濃く受けるね。

ゲームも最近は、キャラクター重視なのが多いのもあり、そのキャラクターは10代や20代。コントローラー握るでしょ?。少年が多いかな。最近はジェンダー重視で少女も選べるゲームも多いけど、何しろ年齢は若い。

これって日本においては伝統的な現象だけれど、恥ずかしながら若い時はちっとも気が付かなった。恋愛ドラマだってよく見たし、ゲームもRPGなんかは良くやった。で、今の作品、全然あの頃に比べたら面白くないなんて感覚的に思ったこともあるけれど、これは確実に加齢のせいだな、っていうのを認めることができたのは40代に入ってからかな。

世の中の多くの娯楽の主人公が、自分自身と年が離れることで、これは確実に感情移入する難易度はどんどん上がって行く。それについては間違いないでしょ。コントローラーを握って操作している対象が少年なんだもの。それで何が起こるかって、そのキャラクターの反応がいちいち少年なわけ。少年、若いな、なんて思ってる自分がいるとゲームなんてそりゃ、だんだん白けてきて途中でやめちゃう、っていうことを何度体験したか。

それをね「子供の頃にあった感受性が失われた」なんて表現する人が必ずいるわけ。そうじゃない。私が思うに感受性はもはや、いろんな経験を経てもっと高度になっていると思う。加齢はするけどそれは老化じゃなくて。いろんな機微がわかるからこそ、目の前の現象に対して昔より多くのことを感じることができる。むしろ進化していると思う。

ところが、体力的にはピークを過ぎることもあり、なんだか疲れのせい、老化のせい、みたいな雑な話と一緒にしちゃう論をたまに見ることがあり、なんだかなあと思う次第。

なお、色んな芸術作品の中にも、40代以上にも染みるような作品はある。あるけど、探すのが大変なんだよね。流行っているからって選んでるとほぼ失望することになる。だって、もう流行りを作っているのは、30代以下だから。間違いない。自分に合った作品を見つけ出すためには情報収集が必要となっていて、若い時みたいに、流行り=面白い、みたいな軸で接したらダメなんだ。

そんな、楽しい作品を見出すことが難しい40代にお勧めなのは、逆に作り出す方にまわること。よく40代以上で副業やら脱サラやらで、新しい事をやり出す人って多くいるでしょう?。あれって、まさに作り出す方にチェンジしたことだと思ってる。人が作ったものを消費するより、自分が今までの経験を経て良いものを生み出す方に時間を費やした方が「面白い」ということ。40代はたくさんの経験を経て感受性が育ったと書いたけど、それを活かして新しいものを作り、成功した人はたくさんいる。

話題のゲームやアニメ、監督は60代70代80代なんてザラだし、それが証明になってる。物事を楽しめる感覚は体力と違って衰えず、しかし自分を楽しませる作品は減る。だからこそ作りに行く。アウトプットをやってみる。若い頃にはできなかったアウトプットができるようになるはず。そう言えば、このブログだって40代になってから始めたんだった。

日本と言う国は、すごく老いることに対して悲観的過ぎると思う。かのアメリカでは、80代のおじいちゃんが大統領の座を争ってるくらいなんだから、何だってできると思うよ、ほんと。