orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

趣味としてのアウトプットは大抵続かない

 

ブログも5年運営しているし、社内でも指導することが多くなったし、40代後半とはアウトプットを多くする年齢なのかもしれないな、なんて思いつつ、別のことも思う。

アウトプットって、報酬がないときっと続かない。

このブログだって広告があるから、いくばくかの収入になり続けていられる。もし無収入で単に「自分のために」「勉強として」なんてやっていても、きっと辞めてしまっただろう。このアウトプットが誰かに届いてそして何か伝わる。それがページのアクセス数増加の理由となりそこで収入が発生する。だから、やりがいを感じ続けられる。

会社での指導も同様だ。指導してもそれが部下にまったく伝わらず、何の変化もなく、言ったと思ったこともスルーされ全く独学しようともしないのであれば、きっと指導自体の取り組みがしぼんでいく。伝わって、そして会社のビジネス自体に影響を与えるほど部下が成長するきっかけになったら、それは大変価値を持つ。それが会社に取って利益につながる行動と認められ、評価され、収入が向上すればなおがんばろうと思う。

アウトプットに対して「いいね」やアクセス数が上がる、みたいな事象について、私はそれをモチベーションにしてはいけないと思っている。最終的な成果に「お金」がないと、それは価値のない貨幣のようなものだと思う。何スバラシポイントをもらっても、それがお金と結びつかないなら、喜ぶ価値がない。

だからもし、アウトプットを仕事の成果と結び付けたいのなら、どのような利益が最終的に自分に、会社に、部下にもたらされるかをイメージするべきだ。いや、当初は、利益に結び付くかわからない実験的なものだ、というケースも多いかもしれない。その場合に見切り発車するのは全然問題ない。このブログだって、広告収入なんて、おとぎ話だと思っていた。しかし、やる以上は、1円以上頂くことを目標に、と思っていろいろな活動をした。その結果が中長期的に出ないことが確定したらやめればいいと思っていた。このブログが5年続いたのは結果が出せて、かつ再現性が認められたからだ。

アウトプット自体が、自己目的化しないことだ。アウトプットしているから自分は成長しているとか、アウトプットすること自体が価値がある、なんて思いこむと、報酬との関係が薄れていく。報酬に興味がないアウトプットは、世間の価値観と乖離して自分勝手になってしまうため、品質も上がってこない。その結果、自分が満足してしまえば止めてしまうことにつながってしまう。

もし、自分の成長を志しアウトプットを始めるなら、マネタイズまできちんと考えるのが良い。1からお金が入るなんてことはないが、10から、100からは頂く、というふうに戦略が大事だ。

アウトプットすることそのものより、アウトプットした結果生み出される価値に注目することが大事だ。

無価値なことをアウトプットして「これは自己満足のためだから」と自分を励まし、そして何かの山を積み上げた上で、しかも誰にも見られない。もしくは無料で見られて消費される。これでは、続かないのである。