orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

人から注目されると不安になる気持ちの乗り越え方

 

人とどう接するべきかというのは永遠のテーマであり、私が過去心理学科で学ぼうとしたモチベーションでもありました。心理学科での学生時代においてその答えを教わることは結局なかったのですが、ものの考え方を教えてもらったのは今でも宝物です。

さて、この不安を感じるときの「安全行動」について考えてみます。

 

nazology.net

社会不安障害(SAD)は、人から注目される場面、失敗や恥をかくかもしれない場面に対し、強い不安を感じる疾患です。

SADを持つ人々は、そうした不安への一時的な対抗策として心理的な「安全行動」をよく取ります。

そしてこのほど、カナダ・マックマスター大学(Mac)の新たな研究により、他者との交流の中で「安全行動」を取る人は、誠実さや好感を抱かれにくく、結果的に相手に好かれないことが示されました。

 

社会不安障害、なんてかっこいい名前を付けていますが、社会と接するのに大小、不安を持つのが普通じゃないでしょうか。私も小さなときから人見知りでした。親戚が実家に遊びに来た時は、自分の部屋に閉じこもっているくらいの。少しは顔を見せなさいと言われ5分くらい座って、そしてそそくさと逃げ出すぐらいには。

幼少からそんな状況だったので、大人になってからも基盤の部分は何も変わってないですね。他人と接するときはやっぱり緊張します。緊張しますが、仕事において、人と会うときにそれを理由にして安全行動を採るようだと生きていけませんから、我慢します。

一方で、我慢強い性格ではあったので、我慢はするのですがやっぱり、自分の辛さを押し殺したら無理は出てきます。だからいつも、ずっと悩んでいたように思います。どうすれば周りのように、リラックスして誰かとコミュニケーションが取れるのやら、と。

だから、こうやってブログを書く時にたくさんの言葉が出てくるんでしょうね。いつも何やら考えて考えて、どうすればいいか悩んでたことの副産物がたくさんの文を書ける理由となっています。

 

さて、安全行動の例をこの記事から抜き出してみます。

 

・話すことをカンペや紙に書き出し、事前にリハーサルする

・出来るだけ目立たないよう、人や物陰に隠れる

・相手と視線を合わせない

・自分からはほとんど話をしない

・食べる姿を見られたくないから人前では食べない

・余裕を持っているかのように振るまう

 

さて、私がこれらをやっているか。

「・余裕を持っているかのように振るまう」しかやってません。ほかはやってません。余裕はあるように見せた方が、相手が安心しますよね。

これらは本当に嫌われることを避ける行動なのかしら、と。この積み重ねは、浅いコミュニケーションすら拒否していることと変わりありませんね。

私が心掛けていることです。

 

・できるだけ、その場で考えてしゃべる。

・たたずむが、隠れない。ただし、自分から目立つことはしない。

・相手の目をみて話す(そうしないと失礼)。

・話の間が怖いので、何やら話題は作って振る。

・別に食べる姿なんて見られてもいい

 

子どもの頃はこうじゃなかったはずです。どうしてこういう行動をするようになったかというと、まずは逃げていたら何も起こらないからです。何も起こらないのはつまらないので、とりあえず危険であっても「たたずむ」ようにしました。不安はあるので積極的に人に話しかけることなど今もしませんが、立ってれば誰かが話しかけてくれるかも。

また、いろいろ考えても結局無駄なことが多いので、とにかく相手の言うことを聴くようにしています。だいたいにおいて、人って、人から話を聴くより自分がしゃべりたいだけなんだと思うようにしてます。そしたら、私が何か話すことなんて、付録みたいなものなので、相手の話を聴いてるだけで、相手は満足することが多いなと感じます。

とは言え、視線を送って、適切にうなづき、そして聴いているんだと相手の話を要約して確認してあげると、「そうそう」となる。

あとは、不安は感じやすいほうなので、会話の間を埋めるべく、いろんな適当な話をつまんで話すのは、ネットでたくさん情報を得ているので得意になったなと思います。

 

不安が強い人は、嫌われないために安全行動を採っているのではないと思っています。社会と自分との関係について、誤解が強いと感じます。

まず、他人は自分のことにそんなに興味はありません。そう思った方が色々楽です。それでも興味を持ってくれる人には、礼を尽くして丁寧に接するだけです。そんな変わり者いるかな、と思うかもしれませんが、います。地球には80億人もいますから、1人もフィットしないなんてあり得ません。

次に、自分から他人の好感度を欲しがらないことです。それより自分の、自分への好感度を上げましょう。そのためには、普段から礼節と常識を持った行動を心がけることです。自分が一番自分のことを見ていますから、しょーもないことをすると、自分が嫌いになります。もし改善点があれば、それを無くすのではなく、仕組みから変えましょう。環境を替えたり、職を変えたり、いろいろ変えられることはあります。自分のことですからね。できるだけ自分がしょーもないことをやらないように、仕組みを変えます。そうやって、自分が自分を好きになれる状況を作っていきましょう。

最後に、自分の10メートル範囲の人々を大事にすることです。なかなか、自分の10メートル範囲に入ってこれる人、少ないはずです。その人たちは自分を支えてくれていると思ってください。その人たちに、好き嫌い、どっちでもない、色々あると思いますが、関係なく、大事にする。その結果、いろんないい変化が起きますから、その変化を感じることで、自分のことがもっと好きになれると思います。

 

こんなところでしょうか。

社会不安障害、なんだか、自分が通って来た道を見ているようで、他人事とは思えず、経験談をまとめてみました。