orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

1 on 1ミーティングが危険な理由

 

1 on 1ミーティングについて、この記事面白いなと思ったのでご紹介。

 

diamond.jp

「1on1」ミーティング。人材の育成や部下とのコミュニケーションを目的に、上司が部下と1対1で行う対話のことだ。ヤフーが2012年に導入したことが話題になり、今では多くの企業が取り入れている。しかし、「1on1はダメな方法」と指摘する人がいる。株式会社識学の代表取締役社長・安藤広大氏だ。一体、1on1の何が問題なのか。本記事では、安藤氏の著書『リーダーの仮面』の内容をもとに、1on1の問題点や、本来上司やリーダーが持つべき姿勢についてご紹介する。(構成:神代裕子)

 

1 on 1ミーティングなんてやらないほうがいい、とは過去も言ったが、この意見は変わっていない。一人一人に時間を使ったら自分の時間が圧迫される、というのが当座の理由だったがほかに理由がある気もした。そこに踏み込む話だ。

人によっては1 on 1がとても上手な管理職もいそうな気がする。そして部下の仕事満足度を高めることだけがミッションの方であれば、なお1 on 1に時間を使うのは合理的な気はする。

しかし、私のミッションは違っていて、組織の生産性を上げ売上や利益目標を達成すること。部下の仕事っぷりはその中の1つの因子に過ぎない。そして私自身の仕事というのも1つの因子となる。だから、全てをバランスよく満たしていかないと、最終目的にたどり着けない。1 on 1はあまりにも不器用な手段だ。

かつ、1つ、1 on 1には懸念がある。1対1のカウンセリング・ヒアリングが下手な場合だ。特に管理職待遇であっても、これをどんな形で進めるかについて専門家ではない。下手すれば、頭の固い上司が部下を無理やり飲みに誘っているみたいにもなる。心を開かない部下が「何も問題ありません」と言って無理矢理終わらせたり、しょうがないので上司が長い説教を始めたり、いろんな悪い例はある。

結果的に、「部下が会社を辞める原因」を1 on 1が逆に作ってしまうのである。冒頭の記事のように、上下関係をはっきりさせ、報告義務だけ推敲すればいい関係であれば、それは会社組織なのでごくごく自然だと思う。そこに感情的要素を入れ込むので、人の好き好きで、会社にいたくなくなる理由を作ってしまうのではないか、と思う。

部下の同僚との関係性構築や、仕事の振り分け方、環境構築などは管理職にとって大事だが、それは1 on 1で話を聴くより仕事ぶりを観察したほうがよっぽど情報が得られると私は思っている。よほど悪化している場合は、部下の方から管理職へエスカレーションすべきものでもある。それであっても上下関係をはっきりさせたほうがやりやすい。

 

 仮面は、あなたを守るものでもあります。人間関係の衝突をなくす盾となり、他人からの攻撃を受け流してくれます。リーダーの仮面をかぶって仕事を進めて、人から嫌われたとしても、それはあなたの人格が否定されたわけではありません。

 

仮面だよ、を徹底するためにも、あまり部下と管理職がべたべたするものじゃないと思う。特定の人とあまりにベタベタするようだと「ひいきされている」みたいな妙なトラブルに巻き込まれる。全員に平等に関係し、冷静な支持を求められるのであれば、管理職は組織と適当な距離を取らなければいけないし、そこに1 on 1を持ち込むことで壊れる場合がある、リスクがあるということを知っておいた方がいい、と思う。