orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

フリーランスのあるべき姿は、会社員にも当てはまる

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フリーランスを考える

フリーランスという存在についてずっと気にはなっているものの新卒以来二十数年、ずっと会社員をやっています。

フリーランスという言葉は今っぽいですが、まあ個人事業主です。請負であり労働基準法が適用されません。しかも会社じゃないので自分で責任を負う必要があります。請負は成果物責任があるので本来は時給ではなく、成果物に対して検収されて初めてお金を受け取れます。ただ、プロジェクトは長期であったり終わりがあいまいなものもあったりするので、結局はSES(SEサポート)の形態になることが多そうです。フリーランスの求人サイトを見ると、月給で150時間前後の業務委託契約、となっている案件が非常に多いです。

結局のところSES契約であれば、SES企業と言われているところとやっていることは同じなのですが、営業や間接部門を組織でやるのと、一人で回すことの違いがあります。一人で回す分、取り分は独り占めですが、自分で営業もやらねばならず、また間接業務(請求関連、保険や税金の処理など)も行わなければいけません。取り分がそのまま手取りとなるわけではないのが特色です。

ですからフリーランスになって見かけが年収一千万円、となったとしてもそこからいろんな経費が掛かってきます。売上-原価=利益の関係がとてもシビアなことは踏まえる必要があります。

結局、発注する企業側も、フリーランスだから高く支払うわけではなく、同じ金額を支払うものの、そこから発生する様々な業務を会社がやらずに自分がやることによって、その間接コストを自分のものにできるという見方をすべきだと思います。当然、やりようによっては会社員のままよりも高額な収入にできますし、要領が悪ければむしろ、間接業務に押しつぶされるということになります。

 

フリーランスのアドバイスは、会社員にも効く

さて、1つ記事をご紹介します。

フリーランスへのアドバイスの記事ですが、意外と会社員にも当てはまる内容でした。

 

forbesjapan.com

やるべき仕事は多いため、真実とは異なるアドバイスや誤った考えを信じて運を試すことに時間を無駄にしたくはないだろう。そのためには、これまで正しいと信じていた「常識的な知識」をいくつか捨てなければならないはずだ。ここでは、フリーランスにまつわる5つの誤った考えを紹介する。

 

「収入は不安定」という誤った考え。これは新しい事業を自分でやってみるとわかります。新規事業は収入が不安定。これは初めのうちで、優良な長期顧客を引き入れると確実に安定します。

「実地学習が学習方法として最善」という誤った考え。これも新しい事業において、明らかに新しい分野への挑戦は大きなリスクになります。というのは、稼ぐのは自分しかいないからです。自分の手がいっぱいになれば、これまでやっていたことすらできなくなります。いきなり手を広げ過ぎて失敗してはいけない。少しづつ。

「料金設定方法は時間単位のみ」という誤った考え。これはフリーランスの世界でSESが横行しているところからすると、大いにこの沼にハマっているのではないかと思います。本来はプロジェクト単位で見積を行った方が、絶対に高収入が見込めるはずです。これは毎月収入が入ることへの安定感や、プロジェクトが完成しなかったときのリスクを軽減するためだと思います。しかしビジネスの本質を考えると、SESではなくやはり案件の難易度に合わせた価値設定こそ重要です。どっちみちお客様の予算は決まっているようなものなので、財布を予想しながらBETするのがビジネスの王道だと思います。

「あなたの業種には投資は必要ない」という誤った考え。これは会社員でもそうです。投資しないで大きな結果を得られればいいと思うのは当然ですが、投資しないことで時間がかかります。時間をロスしているうちに、市場に変化が起こり、ビジネスチャンスを逃す可能性が高まります。

「ある時点で頭打ちになり、それ以上先に進めない」という誤った考え。これ、新規事業の世界では「あるある」です。自分の時間をお金に変えるような働き方をすると、絶対に天井に到達します。そこからどうするか。間接業務をアウトソースできないか。SaaSなどで便利なサービスはないか。誰か別の人に助けてもらうか。これは天井になってから考えだすと、それだけで時間がどんどん経っていきます。まだ余裕があるうちに天井になることを予見し、先に計画だけ立てておく必要があります。これは贅沢な悩みの一つだと思います。天井に到達するということは、これを超えるともっと成長できるということです。

 

感想

フリーランスのことを調べれば調べるほど、会社員でもその考え方は変わらないのではという思いを深めました。結局フリーランスで才能がある人は、間接部門をアウトソースしたり、技術レベルの低い仕事は新しく人材を引き入れて任せたりと、会社のようになっていくのではないかと思います。

結局はフリーランスも「営業力」だと思います。営業力がないと、結局は営業会社に技術者が中抜きされる絵の出来上がりです。であれば、フリーランスで成功するのであれば、良い顧客と直接出会い、太くて長いお金のやり取りを構築し、信頼関係を長続きさせる。これは結局は新規ビジネス立ち上げの王道と何ら変わりません。

 

一方で、単にSES契約を個人で受注していることを、フリーランスと呼んでいる風潮も感じました。それは私は厳密にはフリーランスだとは思いません。しかも、フリーランスと利用したい会社のマッチングサイトがあって、そのマッチングサイト運営会社が手数料を取っているようなビジネスを見ていると、これはSES会社とあまり構造は変わっていないのではないか・・と。手数料を抜かれていてはフリーランスの意味を感じない。

それでも意味があるのは、多重請負構造がまだまだ残っていて、ピンハネの結果末端の技術者には2割ぐらいしか支払われない・・というような問題のためかもしれませんね。まだ多重請負よりはフェアだと。ただ、発注先が既に多重請負された仕事なのかもしれません。

このあたりの思索を経て、私がもしフリーランスをやるとしても、時給・月給の形(SES)にはしたくないと個人的には思いました。下記で理由は書いています。

 

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