orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

自分の強みに気が付かないと恐ろしく損をする

 

人間って、進路によって随分と置かれる状況に差がつくと思うんですよね。進路の選択肢に少しずれがあるだけで、10年後、20年後の立ち位置が大きく変わってきます。当たり前です。選ぶときは一瞬ですが、時間って、恐ろしいですね。

自分の進路を選ぶときに、何を基準にして選ぶでしょうか。

結構ありがちなのが、感覚で選んでしまうことです。楽しそう、面白そう、などが根拠となります。または「儲かっている会社か」「儲かっているビジネスか」のような、収入への期待を根拠とする人もいます。

私は、このような進路の選び方は、恐ろしく損をするリスクが含まれていると思っています。

人と会話をしていて思うのは、それぞれの人に何らかの専門性が加わっているということです。それは学生の時に学んだことかもしれません。もしくは趣味で取り込んだ情報かもしれません。手段は何でも構いませんが、持っている専門的な知識は誰しもあるものです。

専門的と言うと構えてしまうかもしれませんが、持っているかどうかを確認するためには他人と比べればいいだけです。私も他人と会話して見ると、ああ、こんなことに詳しいんだな、と気づかされることがあります。ある事柄・ニュースなどに対して、私と比べて観る視点がユニークだったり詳しい情報が引き出されたりします。それは私にはできないことです。これが、専門的な知識の拠り所となります。同じ状況に遭遇しても、引き出される情報が大きく異なるというのが特徴です。

他人と異なる教育を受けていたり、他人にない経験を持っていたり、ユニークな仕事の内容だったりなど、明らかに他人と差があるにもかかわらず、その時のトレンドや感覚で進路を決めるのは大変もったいないです。なぜなら、強みを活かせる場所に行かないと、どんなによい職場でも活躍できず、楽しさも味わえず、そして収入も上がらないからです。大多数の人が成功する進路だとしても、その人が成功するとは限りません。有望なビジネス領域だとしたって、活躍できるかは別の話です。

ですから、自分の強みを知ることは将来の自分を決める大きな要素になりえるのですが、これがまた面倒なことに、自分自身が自分の強みを知るのは至難の業です。強いというのは相対的な概念であり、他人と比較しないといけません。しかし、たいてい、自分の強みと同じ強みを持っている人に人は囲まれがちです。学生であれば同じ学部の人と知り合いになりがちですし、就職活動においても同じ学科の人たちと争いがち、したがって会社の同僚も同質となりがち。ですから、社会全体で自分がどういう強みを持っているかというのは見えにくいものです。

私がお勧めするのは「自分が進んできた道とは遠い人」と会話することです。具体的に自分から遠い他人と直接会話することで多くのことが見えてきます。自分の強みが際立つと同時に、他人の強みも見えてきます。そうです。いくら本を読んでも自室で一人で悩んでも、近しい友人に相談してもなかなか見えてこないのが自分の強みです。

特に、色んな人と「雑談」をすることがお勧めです。単なる雑談なのに、思っても見ない情報がどんどん出てくることがあります。ああ、こんな強みを持つ人だな、って感じることがありますが、本人はいたって気が付いていません。そういうときに、あなたの強みはそれだね、って言ってあげてもなかなか本人はピンと来ないのですが。

どんな人でも考える、自分の進路。選択肢を考える前に、まず自分の強みを見つめましょう。選択肢を考えるのは実はそこからです。