orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

2023年に必要なのはインフルエンサーではなく、リーダーシップを取れる人だ

 

インフルエンサー、社会において発言力の大きい人のことを言いますが、昨今の世界で必要とされているのはこのタイプの人ではありません。

今、最も必要なのはリーダーシップを取れる人です。ビジョンを決め、それに向かう方法を示せる人。その人を中心に多くの人々が一つになって大きな仕事を成し遂げる推進力。これを持っている人が日本に不足しています。

間違えてはいけないのは、マネージャーではありません。人を管理することと、ものごとをリードすることは全く別のことです。

過去、バブルが崩壊した後に、リーダーシップを持つタイプの人が日本を引っ張ろうとした時代がありました。しかし、バブルまでに資産や権力を築いた人たちの既得権益が非常に強く、ことごとく新しいリーダーシップが潰されていった時代をおぼえています。だから、この二十年、日本には新しい産業がちっとも育たなかったのがわかりますか。

何か新しいことを1つやろうにも、既得権益者にお伺いを立てないといけない。目障りと思われるや否や、あの手この手で足を引っ張り引きずり下ろす。日本では長い間これが暗黙のルールでした。

ところが、最近その既得権益の力が急激に弱まりつつあると私は思っています。この二十年という時間が長すぎた。いつまでもパワーは存続しません。実力者が高齢になったり、引退したり、いろんなことが裏であるのでしょう。そしてこのコロナ禍の混乱で決定的になったと思います。既得権益者が日本をリードするパワーが減衰しているのです。

ということは、今、リーダーシップを担う役割がすっぽり日本から欠けてしまっています。そこを担うべきだった世代は前述の通り刈り取られてしまっています。いわゆる今の現役世代はリーダーシップがあったとしても、実行しようとはしません。その代わりに、インフルエンサーという立場を得て、大きなことをいいつつも、言いっぱなしになっていると分析しています。

つまり、今、インフルエンサーと呼ばれる立場の人たちは、本来YouTubeの中にいるのではなく、もっとリアルな世界に出てリーダーシップを発揮し、現実世界のリードをしなければいけないのです。言葉をひねくりまわしても日本の危機は救えません。もっと行動を起こさなければ。そして、この二十年を停滞させてきた力が弱まっています。だからこそ、リーダーシップを発揮するチャンスが来ています。リアルの世界で動き出すべきであり、それが求められています。

ここ最近に私がよく主張していますが、SNSを足掛かりに世論を読み空気を読んで政策を決める方法論が崩壊しています。空気が読めない現代において必要なのは、リーダーシップなのです。空気を読むのではなく作り出すことができる人。ロジカルに正しさを追求し、万人に納得を与え、大きな仕事をする人です。

なぜ、ここに来て急激にリーダーシップの必要性が高まったか。それはSNSで空気を読めなくなったから、というごくごく単純な理由だとすれば、非常に世の中がわかりやすいのではないでしょうか。みんな心の声をネットにさらさなくなった。そしたら、空気を読む方法論は崩壊するのです。崩壊した後どうなりますか?。課題に対して自分の頭で考えなければいけなくなる。自分の考えを演説し、人を動かす力が必要になる。それがリーダーシップです。インフルエンサーのような言いっぱなしではないのです。

2023年はもうすぐ来ます。きっとリーダーシップ無しでは乗り切れない年になるのは必至です。リアルを動かすリーダーシップの出現を強く期待します。