orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

虚勢を張るしくみ

 

今日はジャパンカップを見るために一日中競馬場にいたんだけれど、この日はネットで予約しないと入場できないしくみだったせいか、いつもより若い人が多かった。最近は毎週競馬場に行ってるので毎週の変化を感じることができる。いつもは会場の人々と年齢差を感じることは少ないんだけど、今日は大学のキャンパスに間違えて入ったかと思うくらいだった。サークルでの知り合いだったり卒業してからの友達関係だったり、いろんなきっかけがあったんだと思うけれど。

面白いなと思ってその人たちを横目で見ていたのだが、かなりファッションにはこだわっているんだね。そして発言もどこか強気である。会社の中ではあんまり聴かない言葉のチョイスで、攻撃性強めといったところか。

でも、社会人の二十代を見てるとそんな強気な部分なんて見せないし、派手なファッションもない。ビジネスのドレスコードもあるので当然なのかもしれないが、もし今日競馬場で見た人達の会話の様子が若者たちの社会の真の姿なのであれば、よっぽど会社では大人しくしてるんだろうなという感想を持った。

確かに私も学生の頃の周りは怖い印象で、自分を強く保ってないとバカにされるというか、大きく見せようとしていた人々が多かった思い出がある。やけに先輩も大人に見えたし、後輩に対しては大人物に見せようとしていた。明るく、ユーモアに尊び、流行に強く、強気で、社交性があり、誰にも屈しない、のような態度を取らないと。それを競っていた人が多かった印象であった。正直あの頃には戻りたくはないかな。

ということは、若手が昔に比べて大人しくなったんじゃ全然ないんだね。会社では、若手は私の前でそれをうまく見せてないんだなと一人で納得してしまった。そして、確かにそんなもの、見せないほうがいい。それを見せるのは大きな責任を負ってからで十分だ。大した役割もないのに、大人物のように振る舞うと、もうマネージャーとしてはめんどくさいだけである。

会社に行って家に帰ってくるだけの中高年は、そこで出会う人々の絶対数はかなり少なくて、そこでごく少数の若手を見て「最近の若い人の傾向は・・」なんて語り出す。もしくはテレビの影響を強く受けているがテレビの若い人も「世間が望む若者像」の影響を強く受けている。最近のZ世代は・・というのは、今っぽく言い換えただけである。これは、歪んだ若者像を形成しやすい。

それよりも、たまには実際に街中に出て、人々の様子を観察してみたほうがいい。今日はそれをやってみて、自分の中で思い込みだった部分が発見されて有意義だった。

なかなか、社会全体を正確に把握するのは難しい。最近はSNSの情報も結局はかなり虚飾まみれだったことも理解できてきた。人々は本当の想いはきっとSNSには書いてない。

大事なのは実物を見ることだな、と納得した休日となった。