orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

誰も理解できないようなことに、手八丁口八丁で注目と資金を集め、それで高額で優秀な人を集め、その彼らにその実装をやらせて、そしてよくわからんうちに成功させるようなモデル

 

Twitterにしても、そして今、耳にしたメタの人員削減の件もそうだけど。

 

www.nikkei.com

米メタが大規模な人員削減を計画していることが6日、わかった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)が関係者の話として報じた。数千人の従業員に影響を与えるとしており、早ければ9日にも公表という。

 

寄らば大樹の陰とは言うが、ここ最近は明らかにおかしかったろう。そんなに人を、しかも高給で集めて何をするのだい?と本気で思っていた。

世の中には、デジタルの力で解決しなければいけない仕事はたくさんある。その仕事、もっと効率化すれば人が苦労しなくていいよね、という事例の数々がある。一方でデジタル化してしまうとそれを面倒見ないと行けない人が必要になる。

だからこそ、アナログの世界からデジタルの世界に人のスキルを書き換えて、デジタル側で生きる人口を増やそうというリスキリングが今脚光を浴びている。

逆に言えば、リスキリングしないといけないくらいデジタル側に人がいないのだが、一方でデジタル側に昔からいた私は違和感を感じていた。一部の外資系法人が高給で技術者を吸い込んでいくのだ。

そんなに給料が高ければ、リスクはあるかもしれないけど、転職する人の気持ちもわかるよ、と思って静観していた。私自身は英語をメインで使って仕事するより、日本で日本人とこちゃこちゃやってたいなという一心で、その話題には一切乗らなかった。もし英語をもっと使いこなせるキャリアパスなら、チャレンジしたかもしれないな、とふと思うこともある。

Twitterをやってると「むしろなぜ外資に行かないの?。日本は沈むだけでしょ。日本の伝統的な仕事のスタイルで給料も国際的にも高いとは言えない。なぜ決断しないのか意味不明。」みたいな論がうるさくてたまらなかった。

いや、それは、「うさんくさいから」としか思えなかった。

例え、一時的に給与水準が上がったとしても、地に足をつけた、ちゃんとお金を得るに足る価値を提供する仕事内容でないと、これは何らかの虚業に巻き込まれるだけになる。虚業でもお金は流れるが、間違いなくいずれ流れなくなる。ウソで成り立っているのだから当然だ。そのときにはもちろん会社は縮小され、社員も次の仕事を自分で見つけないといけなくなる。

そんな目には遭いたくない。だから、自分の仕事を選ぶときは、給与面、待遇面、環境面だけを気にしていたらダメなんだ。どんな仕事なのか。それは社会的意義があるのか。そして優れたビジネスモデルで、顧客も会社も一緒に成長していけるのか。その部分がない、単に給与面だけで自分の立ち位置を変えていたら、時代の波にふっ飛ばされるのがオチである。

10月ごろから穏やかではない話が聞かれ始め、そして11月になった途端、大嵐が来た。私は少なくとも今の時点では安全な場所にいると思う。自分の仕事にも自負がある。少なくとも彼ら(何が彼らなのかは置いておいて)より、社会に有意義な仕事をしていると思っている。そこに限界を感じたらもちろん、次の仕事を作り出す必要はあるが、少なくとも虚業にだけは手を染めたくない。やる以上は成功したいから。

誰も理解できないようなことに、手八丁口八丁で注目と資金を集め、それで高額で優秀な人を集め、その彼らにその実装をやらせて、そしてよくわからんうちに成功させるようなモデルが今まさに崩壊しようとしていることにちょっと爽快感すら持っているのである。