orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

【組織論】スーパーマンと初級者を同一チームに混ぜるな

 

最近思っていることなんだけども、結構最近の組織論って、ユニット制というか小さなチームをたくさん作って活動させる方向に向かっていると思う。これは生産性がデジタルによって上がって、少人数で完結できることが増えたからだ。大昔は工場の、ベルトコンベアーに代表されるような流れ作業が基本だったけど、その場合一部の工程しか各人間が関わらないため改善していきにくい点が欠点だった。今では企画から生産までできるだけ一気通貫で進め、非生産的な点はどんどん改めていくというやり方が好まれるように思う。

少人数だからこそ、発生しがちなのが、高度な技術を持つスーパーマンと、若手・初級者が1つのチームのなかに同居してしまうことだ。中小企業ではよくある風景なのかもしれないし、最近は大企業でもそういうことはあるかもしれない。

このチーム編成の弊害は、スーパーマンが、初級者に、技術のイロハを教えだすことだ。私の分野で言えば、クラウドとは何か、TCP/IPの基礎、サーバー・クライアントの役割、などなど。基本情報処理技術者試験の分野に入るだろうか。

これをやりだすと、あたかも学校のようになる。そして、仕事をしながら思うのである。全部を網羅するのは無理だと。だからどうやっても中途半端になるし、業務優先となりやすい。教わる方も丸暗記となりやすい。

そしてスーパーマンが本当に伝えたい、高度な技術や今後の業務についての悩みについては、全然初級者には伝えられない。レベルの差が顕著だからだ。きっと、初級者はおぼえることで精いっぱいである。おぼえただけでも褒められるべきで、どうすべきか、なんて次元にはなかなか進めない。

だから、混ぜないほうがいい。

少人数であっても、別チームに分けた方がいいと考えた。初級者チームの中には初級者上がりの中級者を入れてリーダーとする。このリーダーが初級者を引き上げる役割を持つ。そしてこの若手チームは、独立して動く機能を持った方が良い。スーパーマンが中に入っていると、どうしてもスーパーマン中心の組織となり、メンバーが主体的に動かなくなる。なんでもかんでも、スーパーマンにお伺いを立てることとなる。

一方で、スーパーマンには高い技術を通じた話ができる人を周りに置いた方がいい。そうしないと一人で全部廻すこととなり属人性が強くなり過ぎるからだ。また、仮に属人性を低下させようと思って資料を作ったところで、誰もそれを読める人も目的を理解する人もいなければ意味がない。だから、スーパーマンの所属するチームはある程度技術を持った人で固めた方がいい。

会社のような目的性を持った集団の場合、その目的達成に強い力を持つ人に、全く力を持たない人をくっつけると、両方ともに強い副作用が働くということだ。スーパーマンは初級者に強いストレスを感じるし、初級者は強いストレスを持たれることがストレスとなる。それよりも引きはがして、初級者は中級者になれるステージで頑張り、中級者は誰かを育てれば上級者になれるチャンスを得て、そして上級者は上級者の仕事し、中級者を育てる環境を作るという具合である。特に中級者は、ある程度の資料とサジェスチョンがあれば勝手に情報を処理し育ってくれる。上級者が1 on 1で全部手取り足取り教える必要もない。

この辺りを意識して組織を形成しないと、初級者は辞めていくわ、上級者はストレス状態だわで、うまく行かないと思われる。