orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

バブルの後片付け、希望退職と就職氷河期世代の話

 

そもそもこのブログがたくさんの人に読まれるようになったのは、下記の記事からです。

 

www.orangeitems.com

 

はてなスターやブクマの数もすごいですが、Facebookに7,576シェアされてて、まあどこそこに波紋を起こした、私の中でも伝説的な記事です。

日本で「45歳近辺の早期退職・希望退職ラッシュ」をおそらく初めて話題にした記事で、その後、メディアも含めて大騒ぎしたという経緯です。ああ、ブログやってるとこんなこともあるんだな、と貴重な経験をさせていただきました。

この記事を書いたときは私が43歳のときで、まあちょっと見上げたら大変なことになってて、ああこれからどうなるんだろうな、なんて思ったんですが今はあんまり聞かなくなりました。だいぶん企業もベテランの整理が進んで、そして結果を出さないと給料が上がらない制度も根付いたんでしょうね。

まさかこの1年後にコロナ禍がやってきて、1年以上社会がしびれるとは思っても見なかったでしょう。この頃大量に退職したご年配の方は、割増金ももらってもしかしたら良いタイミングだった方もいらっしゃるかもしれません。社会がまともに動かなかった時期でしたからね。

 

そういえばよく考えると、この早期退職・希望退職対象って、就職氷河期世代より上の世代、高度成長時期の人事制度の方達だったんですね。

もっとさかのぼって、西暦2000年の前くらいですかね。本当に就職氷河期の真っただ中ってときに、NHKで特集をやってたんですよ。100社以上の面接を大学生が受けて、全部落ちるところをNHKのクルーが追いかけるみたいな。

断片でも残ってないかなと思ったら、少しはありました。

 

www2.nhk.or.jp

 

これもひどい話で。ただ就職氷河期としてはまだ序の口の1995年がこれで、ここからどんどん落ち込んでいきましたからね・・。

やっぱりインターネットには、就職氷河期の本当にひどかったころの映像は残ってないです。だからこそ、特定の世代だけ記憶に残り続けているということなんでしょう。

ダメ押しに、就職氷河期の人々の環境をマイナビがまとめてくれているので紹介しておきます。

 

career-research.mynavi.jp

 氷河期世代の仕事に対して「満足」層と「不満」層の仕事の価値観について、職場における周囲からの支援に関する項目を比較したところ、仕事に対して不満層は全体的に「あてはまる」割合が低かった。人材の売り手市場下では企業も従業員を定着させようと教育に投資する傾向が高まるが、氷河期世代の入社当初は買い手市場であり、市場全体で見ると企業からの投資が受けづらい状況であった。職場の人からの支援も同様で、若手社員を意識的にサポートしようとする姿勢は強くなかったことが想像できる。そのため氷河期世代の仕事に対して不満層は、十分なサポートを受けづらいまま職場の中心層となる年代となり、今現在も仕事において変化や転機があった際に、それを乗り越えるために有効な職場における周囲からの支援を受けられずにいる可能性が考えられる。

 

いや可能性、じゃなくてその通りですよ。

企業からの投資(笑)。

むしろ、ダメなら人を替えればいいの世界を生きてきましたから、人の支援をそもそも信じないでやってきました。

今、政治の世界は「人への投資」なんて言ってますけど、完全にまた就職氷河期世代が外れちゃってます。この前の就職氷河期支援なんて、予算を使いきれなくて余らせちゃったくらいで。

なんとなく思うんですが、「リスキリング」って言葉ありますよね。Re-Skill、スキルを新しく身に着けるなんですが、あれってノースキルの人は対象にしていない気がするんです。なにかスキルがある前提での「再」。ノースキルが有スキルになるために、きっと新卒での就職がありキャリアを積んだ上でのリスキリング。ところが、就職氷河期世代がスタート地点で失敗しているが上に、リスキリングに政府がお金をかけようとすると、就職氷河期世代がスッポリ適用できないんですね。だからあんなにお金が余ったんだと思いますよ。

 

こうやって見ていくと、バブルの後片付けを30年くらいずっとやってるんだな、って思いますよ。