orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

就職氷河期(1997年卒)の、就職支援策への感想

 

いい加減にしろというか、いい加減にしろというか、いい加減にしろというか・・。

 

news.tv-asahi.co.jp

 政府の政策を外部の有識者が検証する「行政事業レビュー」が行われ、就職氷河期世代への支援策などについて「事業全体の抜本的改善」が求められました。

 政府は30代半ばから50代前半の就職氷河期世代について正社員への雇用を「3年間で30万人増やす」として、自治体への交付金に毎年30億円の予算を計上しましたが、実際に使われたのは6億6000万円などにとどまりました。

 

私は就職氷河期の人間で、テレビで同級生が、100社面接受けて全落ちみたいなニュースを見てました。一方で少し上の世代がバブル絶頂期で、内定者全員ハワイ旅行みたいな話も聞いてました。そんな浮き沈み現在では考えられないでしょう?。

何度かブログでも触れたとおり、新卒時にはSESの他社常駐で大企業に潜り込んだんですが、ここで面白かったこと。同世代が全くいない。どこにいったんだ同級生。いるのは年上ばかり。そこから十年くらい、実際同じ世代の人と働くことはなく、下か上みたいな状況が続きました。

あれはやっぱり、世代ごと就職が厳しかったんだろうな、と。

私は、大学院に行こうと思ってたんだけど、お金がなくて急に就職に切り替えたとき、たまたま募集してたITの会社に滑り込んだ。当時のIT業界は若けりゃ未経験でも全然OK、みたいな感じだったのでそれで拾われた。私は拾われたと思ったんだけど、よくよく考えてみれば就職氷河期だったんだから、その中で素晴らしい選択をしたと思うよ。

ただ、当時はIT業界なんて三流だったけどね。銀行とか大企業と比べると。

何せ、同世代と職場で会えない時間が長かったので、それが就職氷河期だっていうのを知るのは結構後だった。ずーっと「失われた20年」とか言われて不景気がずっと続いていると思ったら、どうも就職氷河期、と言う時間軸の中で特別に起こってた現象らしい。

あらら、特定の世代だけが割を食ってたのね。

私はたまたま運が良かった。一方、そうではない人たちもたくさんいる。

日本は新卒からキャリアを積まないと、なかなか上に上がっていけないから。新卒の時点でキャリアにつまづいた人たちがたくさんいて、そしてこの時代まで解決できないで、未だに就職氷河期を救うという課題が令和にまで持ち越されてしまった。

雇えばいいんでしょ・・という対策が効果を持たない理由は簡単だ。仮に新卒で採用されていたとして今まで積むことができたであろうキャリアを、今雇っただけでは取り戻せないから。だから新卒として、今の就職氷河期対象者を雇えるか。これはキャリアを取り戻したことにならない。むしろ失ったことを確定するだけだ。

時間は、戻らない。

その雇い主も、自治体となっている。就職とは広く民間に開かれているものだ。自治体にノンキャリアで中年を囲って、それで次にどんな未来が待っているのか。

私が、たまたまIT業界に拾われて、そこからいろいろ苦労した25年あまりを鑑みる。この就職氷河期世代特有の「経験の喪失」について、それを見ない振りして、ただただ自治体が雇用することで解決するとした方法論、いい加減にしろ、対策になるわけないじゃないか、と言う思いがある。自治体にとってキャリアがミスマッチ過ぎて、予算消化できなかったに違いない。