IT業界の特徴は、と言えば「神経を使う」ことだろうか。少しの値の違いでとんでもないことが起きるので、油断ならない。
しかも、仕事がさみだれに降ってくる。重要な作業だって言ってるのに割り込みが来る。同僚だったら「察してよ」と思うのだが、システムからの自動通知だったりする。即時に優先順位を判断したり、誰かにお願いするなど、仕事そのものより仕事をどう達成するかのほうが気を使う。
抜け・漏れがあってはいけない。
全部正しく、間違ってはいけない。
期限までに完成させなきゃいけない。
依頼主に、正しく伝えないといけない。
制約が多すぎる。これらを全部やり遂げて始めて「ふつう」ということになる。かつ、パソコンでの作業がほとんどであり、そしてパソコンやネットワークの性能がかなり上がった。だから人は速く動けば速く仕事ができる。これはストレスを感じさせないという意味では素晴らしいのだが、これを長時間やっていると、神経がすり減るのである。
少し昔のパソコンはもっと遅かったよ。遅いから、仕事もその分ゆっくりになってたから、脳を動かす隙間があったように思う。最近は脳をフル回転するとそれだけ成果が出るので、これは逆にオーバーワークにならないように自分で気をつけなければいけない。
適度に休憩を取ること。
優先順位を、自分の心や体の健康に置くこと。
適切な仕事量を高く見積もりがちなことに気をつけること。
マルチタスクは当たり前だが、パソコンのデスクトップに辟易する。ブラウザはタブがたくさん。エクセルもファイルがたくさん。エクスプローラーもたくさんのフォルダ。そしてマルチタスクだから、それぞれフィルターされていないので探すのが大変になる。だからこそ、1つの仕事が終わったら必ずその関係のファイルやフォルダは閉じるようにしているのだが、それでも散らかる。
WindowsやMacOSなども、マルチタスクをスマートにこなしてほしいといろんな機能を最近追加している。メモリーが潤沢になっているからたくさんの処理を同時並行に、しかも瞬時にできるようになっているが、それはパソコンの都合である。人間は一人だ。
マルチディスプレイはやっぱり最強なのかなと最近は諦め半分だ。仮想デスクトップを試していたんだけど(ウィンドウズボタン+TAB)あれはまだ私には早かった。仕事ごとにデスクトップを分けていても、どんどん混ざってくる。あのウィンドウどこ言った?。もしくはあっちもこっちも開いてて混乱。
なんとなく、OSは今この問題にぶち当たっている気がしている。ハードウェアの性能が高まった今、ソフトウェア側でなんとかしないといけない。いい方法があればやってみたいのだが・・。今日もまた、散らかるデスクトップと格闘している。