orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

ネットでよく話題になる「JTC」ってどんな意味?

 

Twitterで、よく「JTC」と言う言葉が話題となります。

・JTCな企業には転職しない方がいい

・なぜJTCにありがちな昭和の風景

みたいな使い方をされます。

 

JTCとは「Japanese Traditional Company」の略だそうです。日本の伝統的企業という意味で、ネットスラングだそうです。

なんとなく、ネットの皆様は、古くからある大企業を想像されているそうですが、私が疑問だったのは何をもって、伝統的だとか古いとかを会社に対して定義するんでしょうか。

 

www.tsr-net.co.jp

 2021年に倒産した企業の平均寿命は23.8年(前年23.3年)で、3年ぶりに前年を上回った。
 産業別では、最長は製造業の36.3年(前年33.4年)、最短は金融・保険業(同22.0年)と情報通信業(同14.9年)の15.7年で、その差は20.6年だった。

 

なんとなく、企業の寿命は30年というのが通説のようで、そうすると1992年から前に開業した会社がJTCと言えるのかもしれませんね。

ちょうど、平成のはじまりが1989年だったりして、昭和から創業した会社で生き残っている会社をJTCと呼んでいいのかな‥なんて思います。

昭和の高度成長期に育まれた、終身雇用・年功序列などを軸としたメンバーシップ型の制度が、令和の現在においても強く色濃く反映されていること。それを揶揄するときにJTCと言う言葉を使って、差別的に表現するような事例がSNSで散見されます。昭和の制度をそのまま令和の若手に適用すれば、不適応を感じることは至極当然ですね。

 

また、ITエンジニアがJTCという言葉を使うことが圧倒的に多いのも特徴です。昭和にはIT業界自体が存在しませんでした。いや、富士通やNECはあった・・と思われるかもしれませんが、昭和のころはハードウェアの製造企業、の位置づけが強かったです。SIを伸ばしたのは実は2000年以降です。基本的には、JTCとは、ITを主業としない業界で、特に日本が強かった製造業、また、運輸や金融、小売など、とにかく昔から主役だった業界のことを示すと考えた方が良いかと思います。そこで、ITエンジニアが主役になれないことを揶揄するためにJTCという言葉が注目を浴びていると考えます。

JTCと対比して良く語られる外資系IT企業は、その点IT自体が主役のことが多いです。あまりにもJTCとされる企業たちがITを重視しないのは、ITはあくまでもわき役で、道具であり、机や椅子、工作機械や電卓と同じ位置づけで見ているからです。特にDXと言われるような、業務をデジタル化する流れに対し、自社のなかで能動的に考えられる部門が長いことなかったため、お抱えベンダーに丸投げとしている文化も健在です。

一方で、ITを導入したり、先進的な雇用制度を導入したりしなくても、昭和のままで十分な利益体質と、莫大な資産を蓄えている会社もJTCには多いです。うまく近代化できてしまえば、むしろものすごく強い会社が出来上がる可能性もあり、一概に見限られる存在ではないとは思います。ただ・・これだけSNSでJTCの悪口が増えている現状だと、恨みや悪い印象を持って退職した人もかなりいるんだろうという想像をしています。

そこであえて飛び込み活躍してしまえばある意味の破格の高待遇となる可能性も十分で、特にメンバーシップ型であるため、給与以外のいろいろな面も厚く期待できると思います。給料ばかりが報酬ではないですからね。特に資産を会社がたくさん保有しているので、その恩恵を受けられるのも魅力です。

 

さて、これだけ考察してもJTCなのかそうでないのかは、結構、定義はあいまいです。単純に古い内資の会社=体質が古い、と考えるのではなく、偏見を持たず情報を集め、理解することが大事だと思います。中にはいい会社もありますからね。