orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

「問題があるときに話をしよう」という関係性がまずい理由

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今日は、人間関係のお話です。

 

 

最近、本当に痛感しているのですが、信頼関係があれば何もしなくても半永久的に関係性が保たれる、と言うのは大ウソです。

例えば同じ会社の同僚がいて、とても仲良く一緒の職場で働いていたとします。ある日転職でも異動でも構いませんが、別の場所に移ることになりました。であれば送別会をというので飲み会をして、その場で「お、次のところで困ったことがあったら連絡してよ!何でも相談乗るぜ。」「わかった!おまえもがんばれよ!」みたいなテンプレ的な会話がなされます。

その後どうなったでしょうか。この二人、とても優秀で堅実なので、なかなか問題は起きません。問題どころか自慢したいことすらできますが、話しかけるタイミングを失い、そのまま関係は自然消滅・・。

このメカニズムですが、実は会社の中でも存在します。会議は最小限にしようと。問題が発生した時点で迅速に調整し、その場で話をすればいいよね、と。例えば、場所が離れた管理職と現場の責任者の関係などはこういう取り決めになりがちです。

で、問題がどんどん起こる場合は、逆に会議がどんどん積み重なるので、コミュニケーションの回数が増えます。したがって綿密な関係が作りやすく、何の問題もありません。

ところが、現場の責任者が優秀なのか、現場が優秀なのかで、とても平和な日々が続くとします。そうすると管理職と現場の責任者は会話を交わさなくなります。たまに帰社して別の会議などで会うと、「よ~元気か~」「はい!順調です。」ぐらいの会話が為され終わります。

この関係、初めのうちはいいんですが、だんだん相手に話しかけるための障壁がどんどん上がっていくんですね。「問題がある」ということを共有する機会に慣れていないものですから、大丈夫というスタンスを維持しようとしてしまいます。

大事なことは、「問題がないとき」でも、それをお互いに共有する機会を、定期的に設ける必要があるということです。これを渋ってはいけません。「なんだこの会議、何の問題提起もなく雑談してるだけなんじゃね?」という感想もあるかもしれませんが、実はこの何でもないコミュニケーションの積み重ねこそが、問題があるときの情報共有につながるのです。

人間関係って、いろんな方向にありますよね。親と子、夫婦からはじまって、上司、取引先、同僚などいろんなつながりがあります。もし関係を長い間安定して継続したいのであれば、無駄と言われようが定期的に集まり、話をするべきです。

よく、炎上したプロジェクトに関わった人ほど、上司に認められ出世するという話がありますよね。あれ、結局コミュニケーションせざるを得ない回数が増えたせいで、理解が進み、顔おぼえが良くなっちゃう件です。なんで問題を何も起こさない、優秀な方なのに認めてもらえないんだろう。それはこのようなカラクリがあることを知るべきです。

不要なものをとことん削減していこうというタイプの優秀な人にも多いのではないでしょうか。テレワークが広まった今では、もっと今回のテーマが重要なのかもしれません。用が無ければつながない、から始まる亀裂は恐ろしいものがあると思います。