IT業界は、なんで中途採用者を厚遇し、ずっといる人を冷遇するの?

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今日は、待遇のお話です。最近はTwitterの方もアクセスが増えまして、誠にありがとうございます。

 

 

多少、怒りもはらんでいるのですが、実際無力感を感じる場面も多いんですよね。

最近はIT業界全体は明らかに人手不足で、自社に残り続けるよりも他社に行ったほうが待遇が上がる、しかも格上の企業がどんどん募集しているという場面をよく見かけます。一方で人材が抜けているだけでは厳しいので、採用も積極的で、条件も非常に良い場合が多いです。

この状況ですので結果的に待遇を良くしたければ、転職するのが最良手となってしまうのですが、最も腹が立つのが、自社に残って実績を積み上げるということが軽視されるということです。

仮にA社で働いていて、年収350万だったとします。B社にリクルートされて年収500万になるとします。で、この差額150万ですが転職するとスキルがまるで上がるみたいではないですか?。でも実際はそんなことは全く無くて、それであればさっさとA社が500万に引き上げとけば良かったわけです。

しかも懲りないことに、B社で年収350万の人も、A社に年収500万でリクルートされてしまいます。そしてこの転職のために、A社もB社も多額のフィーを転職斡旋会社に差し出すことになってしまいます。

この図の場合、A社でもB社でも、350万で働き続けている人が大損なのがわかりますよね。

で、こんなにシンプルな物々交換にはならず、10社20社で循環してやっているわけです、IT業界は。必ず競合他社が複数社いるので取り合いになる。気がついてみたら転職した組は給与がどんどん上がり、ずっと会社に残って頑張った人は給与が上がらないまま。

これって、業界にとっても働く人にとっても、非常に無駄なコストを払っていることになりませんか。そして、なぜ会社を移るときにこんなに採用条件を上げて採ってしまうのでしょう。それは、A社もB社も、今の現在の従業員のコストは安いというのがわかっているからです。辞めないかぎり放っておこうということです。

もうそんな無駄なコストを転職斡旋会社や、転職に積極的な技術者に支払うのではなく、業界全体で給与の最適化を図るべきではないでしょうか。率先して現在の従業員の給与を適正化し、採用費よりも賃金に、つまり攻撃力よりも守備力を鍛えるべきではないでしょうか。

でないと、欧米のように、ステップアップ=ジョブホッパーの道を、日本も歩むことになりますが、私は一つの会社でじっくり積み上げていくのが好きなので、全く希望するところではありません。

転職するたびに、会社に慣れたり、積み上げてきたものが一からになったりというのが嫌で、できれば会社に残る方法・文化が日本で醸成されてほしいのですが、どうにもこうにもそうはならなさそうで。

Twitterで教えてもらったのですが、まさに携帯電話のシェア争いで、MNPせずにずっと同じキャリアを使い続ける人が一番損をする、みたいな話が、はたらく、というフィールドでも起きているのではないかと感じています。

企業の転職サイトでは、この会社はキラキラしてるってどこも表現しているじゃないですか?。でも、どの企業も中途採用者ばかり厚遇して、長くいる人は冷遇しているとしたら、興醒めなのですが。いや、まさに興醒めしているのですが。そういう心境です。