社員の教育訓練計画書なんてやめちまえと思うもっともな理由

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最近、転職や教育、待遇などの話をよくするようになったことと、自分自身にも転機が訪れたりと、なかなか身の回りが騒がしいのですが、今日もそんな話です。

 

 

もはや会社に留まると給料は全然上がらないのが普通で、転職したら平気で100万200万上がっていくこの世の中。会社は社員教育に全然お金を使わないどころか、「会社は学校じゃないんだ。自分で技術を磨くのが当たり前だろう!」と時間外での勉強を強制し、その挙句その成果を認めず、「お前のこういうところが上に上がれない理由だぞ」と頭の中、妄想とバイアスだらけで社員の給料を上げないことに必死なのが、今の経営の主流だということです。残念ながら。

一方で他社は実績を夢のように宣伝するので、他社の社員は有能でいいな、と。他社で活躍した人物を引き込めばウチの会社も良くなるに違いない、と訳の分からない高給条件で中途採用を強めるという図式です。

このシナリオが成り立ってしまっている状況なのに、日本の会社の多くに存在しているのが、 教育訓練計画書(キャリアシートなどとも言う)です。ISO9000(品質マネジメントシステム)にも書かれている概念で、どんな現場も作らされているのではないでしょうか。将来(3年後など)、どんな役割についていたいですか?。そのためにどんな努力をしますか?。そしてそれが達成されたかどうかを管理職がレビューし、社員のスキルアップを応援していく、という仕組みです。

これ、ちゃんちゃらおかしくないですか?。全員達成したら、将来全員社長になるんですか?。しかも経営は人件費をできるだけ抑えたいという本能がある。ということは、社員は絵に描いた餅を毎年書かされ、そしてそれができていない人には努力不足をつきつけるのです。できたとしても本当に昇格につながるのかは不透明です。だって、ポストが無ければ上げようがないのが仕事ですよね。部下が5人いて、5人とも達成したら全員課長になるとでも。部門業績が悪ければ、教育訓練計画書なんて無視もいいところですよ本当に。

 

 

ほんとこんな感じですよ、全く。

結局のところ、会社は個人の努力に完全にフリーライドしつつ、最低限しか給料を上げたくない。一方で他社で育った人には惜しみも無くお金を使う現状ですが、その原資はどこからでしょうか。

現状の社員の頑張りで稼いだお金ですよね。基本的には。

だから、やっぱりおかしいんですよ。なぜに「3年後の自分の未来は?」なんて書かせつつ、教育的な支援もせず、そして転職したほうが条件が上がるような業界が、今まさに現実のものになっているのでしょうか。

もう育てるつもりがないのなら、教育訓練計画書なんてやめちまえ、と思うのが結論です。他社のわけわからん中途採用に金払うくらいなら、自社の社員に給与で還元し、教育で投資し、複利複利で会社に長くいるほうが得、というルールを作り上げてよ、という叫びです。

だって、転職サイトにどう書いてあります?。この会社なら活躍できる、成長できる、ってありますよね。でも会社はどこも会社なんです。結局どの会社だって仕組みは似たりよったりですから、このままでは、転職するだけ得。ここで働いたら、次の会社行こ、というのが普通になってしまいます、このままでは。

本当に頭の悪い話なのが、ほとんどの会社が年功序列・終身雇用の前提のまま、会社制度が整えられていることです。しかし、状況は転職者の圧倒的優位。ということは、会社制度なんてほとんど化石なので乗っかっても無駄の中の無駄。業務なのでお付き合いはするが無意味の極致。3年後の未来は自分の中にはあるが、会社になんか教えてやるものか、って世界ですよ。だって、評価をコミットするわけじゃないんでしょ?。

それなら、社員の教育訓練計画書なんてやめちまえ、と思う。