orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

第二新卒採用は今でも甘いと思うけど

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日経で、最近の第二新卒採用について特集されていたので感想。

というのは、最近第二新卒を採る側にまわったから。

 

style.nikkei.com

TwitterやYouTubeで「1年目で退職しました」「仕事辞めた21卒」などの“早期離職”宣言を最近よく見かける。長引くコロナ禍、先が見通せない不安定な情勢のなかでも、新卒入社して早々に転職を検討する若手社会人が増えているようだ。いわゆる「第二新卒」の転職はどうなっているのか、その実態に迫った。

 

style.nikkei.com

前回は、第二新卒の転職市場の広がりや、コロナ禍のなかで変わりつつある転職希望者の動向をお伝えした。第二新卒の転職は働く実感を持ったうえでキャリアを見つめ直せるのが魅力だが、希望の就職先に決まる人は多いのだろうか? 後編ではリアルな転職活動の体験談と、プロに聞いたアドバイスを紹介する。

 

この中で激しく同意したい話は以下の場所。

適性があったとしても、企業側に未経験者を採用できる余力がなければ難しいので、業界のニーズにも目を配る必要がある。川畑さんによると、現在はやはりIT(情報技術)系が未経験者を積極的に採用しているという。

特にニーズが急拡大しているのが、インフラエンジニア、開発エンジニア(SE)という職種で、「未経験OK」であるケースが多い。あらゆる産業でDX(デジタル・トランスフォーメーション)が進み、需要が急増しているからだ。しかもネットワークサーバーなど業務系のシステム構築は規模も大きく、人手が必要になる。

 

確かにインフラエンジニアだと、未経験OKですね。

だいたい、未経験に支払う金額って、横軸だの縦軸だの言えませんよね。ポテンシャルのほうがよっぽど大事で、第二新卒に何を期待しているんだか・・。

逆に専門的な知識を得て即戦力として求められる人材が欲しいのならそれなりの待遇で募集しなければいけないし、もはや第二新卒じゃなくて中途採用になるんだろうなと思います。

IT業界の人気の秘密は、どの業界でもITを使うからという理由につきます。ITに閉じた企業というのは本当に一部です。ITを使って他の業界の生産性向上に寄与できるため、いろんな業務知識を持った人が業界になだれ込んでくる図式になっています。

第二新卒でも他の業界を少しでもかじった人は、その経験が生きる可能性もあるので相性はいいと思っています。未経験というのはIT業界についてであって、社会人としては経験者なので、むしろ新卒より教育コストを下げられるという良さも感じます。

そして、まだ20代。可能性の塊というので第二新卒ウェルカム。

一方で、こんな人は無理かなという例も上げておきます。

・人間性に問題がある人

・話が通じない人

・質問に対して、回答が噛み合っていない人

・一般的な常識を逸脱している人

・礼儀のない人

ま、そりゃどこでもそうだわな、という例ですが実はこのレベルを超えられないこともあり、誰でもいいとは言わない理由になります。

会社それぞれに適性試験があり、とりあえずそれにクリアすることは必要になります。その上で面接を行うのですが、第二新卒を前提にするのであれば、正直話が通じて、そして前向きであるか。批判主義的な人とは仕事はしたくないですね。改善していきたいということと、何もかも気に入らないというのは紙一重で、トラブルメーカーを会社に入れたくない。そこまで革新者を標榜するなら会社を自分で作ったほうがよくない?という感想です。

入れるほうがそこまで保守的だから、日本の会社はイノベーションを起こせないのだよという話はそのとおりだと思います。そんなずば抜けた人は本来は起業をすべきで、企業とはそもそも逸脱しないことを前提としている気もします。経営者が逸脱した発想を持っていても、社員はその中で発想するべきですからね。ビジョンやミッションという概念はそのためにあります。

ま、そのため、経営者的な人がたまに悪い意味でニュースになるのは、逸脱した結果の悪い部分でもありますが・・・。偉いのにねえ、みたいな。

とりあえずそういう逸脱しがちな人は、会社に入る時は常識や雰囲気をわきまえながら、知識と経験がついたら独立するという気持ちで臨めばいいんじゃないかと思います。別に行動や言動、態度に出さなければいいだけの話です。

就職活動で入った会社で働きながら、社会のいろんなことを知っていき、あれなんだかこの会社で人生を過ごすのはもったいないんじゃないか。それは自然な出来事だと思います。そこから再度、希望の方向に軌道修正をするため、未経験でも新しい分野に挑戦するのも、これまた自然です。そして、そんな第二新卒を受け入れる方も、対して大きな経験も期待していないのですが、やっぱり例えばインフラエンジニアを志すなら、それなりの基礎知識を自分で学ぼうとして来ている人は大歓迎ですね。

だって、IT業界に入りたいなら基礎知識を独学でもいいから身につけようとしている姿勢がある人のほうが伸びるに決まっていますからね。

ということで、いたって普通の結論です。

・一般常識がある

・礼儀作法を身につけている

・業界に入るための基礎知識を学ぶ姿勢がある

・組織を逸脱しない態度がある

これにプラスで学歴があれば、まぁよほどの高望みをしない限り再スタートはゆるぎないと思いますけれども。はじめから諦めないでいてほしいなとは思います。