orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

ハイリスクローリターンのベンチャー就活

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世の中、IT企業に入りたいという学生があふれているせいか、どうもIT関連ならとりあえず大丈夫だろうという雰囲気が就職活動に出てきているのかもしれません。

内々定大量取り消しで炎上しているニュース。

 

news.yahoo.co.jp

不動産DX事業を行うスタートアップ「BluAge(ブルーエイジ)」が2022卒の内々定者20名以上に対して「内定取り消し」を行ったとして、現在炎上している。

 

会社という制度は、事業がなくては成り立ちません。事業とは、お客様を見つけ、モノやサービスを提供し、そのためにかかった原価や人件費、諸経費などを引いて、手元に残ったお金からまた税金を支払い、最後に残ったお金を次の事業のために投資する。こういったサイクルをいかに長期的にまわすか。これらを仕組み化したものが会社です。

まず事業が会社の幹であり、そこに人を集めて永続化します。事業は時代に合わせて変化させていく必要がありそれは経営者や社員が知恵を絞るところです。毎年、予算を策定し達成するためにはどうすればいいか、行動計画を作り行動していきます。もちろん一年の間にいろんなことが起きますので軌道修正することも求められます。

こんな仕組みの中にいるのは間違いないのに、いざ仕事となると、会社に行って所定時間、指示をこなし、帰宅すれば給料がもらえる、という視野でしか会社を見ないのがそもそもの間違いのもとです。事業がうまくいくからこそこの仕組みが円滑に働くのであって、事業が揺らげばそもそも会社が成り立たなくなるのです。

ベンチャー企業、特に2年目や3年目であれば、事業を5年以上継続させた実績はないということです。ですからまずは変化に弱い。そしてまだ立ち上げたばかりで顧客が少ないので、赤字計画で投資時期であることもざらです。

こんな見通しで○年後には×万円の売上・利益が生まれる中期計画なので、今は赤字でも問題ないのだ。経営者が事業の絵を書き投資家や銀行を納得させられれば、運転資金を得られ、当初の赤字も許容できるという話です。

この状況で必要な人材って、事業を長期化するために短期間で手を動かせる人、ですよね。それって、新卒じゃなくて、バリバリのベテランじゃないですかね。

そんなリスクのあるベンチャーで、もし成功したら巨万の富を得る。つまりハイリスクハイリターンだからこそ、有能かつ即戦力が入り、そしていきなりCTOだCFOだになり、成功報酬を得ていくものだと思っていました。

彼ら、もし失敗しても、はいさいなら。別のベンチャーに移ってまた仕事をするだけですから意外とリスクマネジメントできてるんですよね。むしろベンチャーを渡り歩く人って、次のベンチャーでも欲しがりますよね。よほど失敗して悪い意味で有名にならなければ。そもそもそういう人たちって、ベンチャーで働きつつ別のベンチャーとも人脈を作ってよろしくやっているものです。ニュースを見ていると、何やあの人こっち行ったんかいなということは多いです。

そんな世界に新卒で入るなんてそんな無謀な。だって事業にコミットできる実力なんて何一つないでしょう。大学で四年間勉強したことが社会ですぐに通用するなら誰も就職せずに起業しますよ。安定企業に主食して事業とは何かをしっかり学びそして技術を身に着けてから挑戦するならまだしも。もしベンチャー起業に仮に入りうまく行かなかったとして、他のベンチャーも取りませんし、そうするとまた社会人キャリアも一からやりなおし。そして教育環境もベンチャーは絶対に整っていませんし、見本となる人がいるかどうかもギャンブルです。

ということで、このニュースを見て、採る方も採る方だけど、応募する方も応募する方だと。どちらにもWINが感じられる、結局炎上してLOSE-LOSEとなっていったい何をしたいのかと思ってしまいました。

ま、ベンチャー関連って、キラキラしたプロモーションが多いので、事情を知らない学生が騙されちゃうのかもしれませんけど・・ね。