orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

同じ会社へ、長期に所属することのデメリット

 

私は今の会社を含めて二社しか経験していないんだけど、両社とも堅実と言うか、去年と比べて成績が上回ってればいい、くらいの社風なのが特徴だ。

私自身は、結構限界に挑戦したくなるタイプで、「来年の売上倍!、人もどんどん増やす!」みたいなノリが好きなのだが、どうしたことかそんな組織に関われたことがなくここまで来てしまった。かなり昔だが、グルーポンという会社が波に乗っていた時、もしくはライブドアがITバブルに乗っていた時、ああいう舞台に一度くらい巻き込まれても良かったのかもなと今は思う。ずっと傍から見ているだけだったな。

会社は堅実だと、あまり堅実ではない私も堅実にやらなければいけなくて、私も空気を読んでコツコツやってビジネスを成長させているのだけど、さて会社はどこまでどんなペースで成長させることを望んでいるのか、つかめない。

ビジネス規模を倍にするのは、いくらでも時間をかけていいのであれば、いつかは達成できそうな気はする。ただ、時間は有限なので、広告費や営業強化でお金をかけ、いわゆる投資をして、時間を短縮しようとする。ビジネスでは良くある手法だ。有望ならば通年で赤字になっても投資をして、未来の黒字を生み出すという考え方。

しかし、それを会社は望まないようだ。単年度での収支を重要視する。だから投資は最低限(むしろしない)で、それでも年々少しずつ成長する、と言うことが良いようだ。

会社によっては投資予算をあらかじめ決めて使い切らなければペナルティー、みたいな文化もあると聴く。いいなあ、それだけ投資して、ビジネス拡大を試みてみたいものだ。

 

冒険をしない会社にいると、このように、冒険している会社のことがうらやましくなることがある。今は赤字なれど投資の時期であり、ビジネス規模をスケールアップさせたのちに、黒字化させる。そんなストーリーはベンチャー企業であればごくごく普通である。バランスシートが傷まない限り、費用対効果が表現できれば許容される。ただし、大外れして投資が丸損になることも起こりえるので、従業員も冷や冷やしながら付き合っているだろうけれど。

堅実な会社から他所を見ると、それはそれで大きなチャレンジやリスクとの戦いを日常とする世界もやりがいがありそうだな、と思うことはある。どちらがいいとか悪いとかはなく、私の場合は、よりリスクを取るビジネススタイルへの憧れである。

 

何となく、同じ会社に長くい続けることの退屈さはこの辺りにある。どうしても経営者の考え方からは逸脱できない。自社でできないチャレンジを行うには、別の会社に転職したり、フリーになる必要は出てくるんだろう。

急成長を会社が望まないのであれば、そこそこの結果のほうが来年楽なのもあり、やらない美学みたいなものが生まれてしまう。

一方で、一つの会社も、突然会社方針がガラリと変わることだってあるので、我慢しておいて未来に賭けるということもできよう。

どんなに自分自身、主体的に未来設計をしても、会社の方針には大きく縛られる。会社がどういう考えで運営しているか、という方針はぜひおさえておいたほうが良いと思う。将来、責任を背負ったときに確実にその方針に縛られるから。