orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

普通を疑え 有名を疑え

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どんな質問でもいいのですが、答えとしてほとんどの人が薦める選択肢ってありますよね。例えば私が1995年ごろ、パソコン通信で掲示板に、「大学生です。システムエンジニアの会社に就職しようと思うのですが良いでしょうか。」と書いたときに、頂いた返信のほとんどが、「お勧めしない」というものでした。普通の仕事と違って技術はどんどん変わっていくし、せっかく身に着けたことも数年で陳腐化してしまう。一生勉強し続けなければいけないけど年齢が上がるときつくなっていく。そんなことをいろんな人に切々と説かれました。でも、何となくそんな意見を介せずシステムエンジニアの道に未経験から突入しましたが、25年後も続けています。結果として掲示板に寄せられた答えは間違いばかりでした。

インターネットではたくさんの意見が見えるようになり、多くの人が選びそうな選択肢が見えるようになりました。迷ったときに検索して傾向を調べてみて参考にされる人もいるのではないでしょうか。

しかし、私が思うのは、この世の中の普通、あまり精度が良くないということです。

ごく一般的な人は、一般的にこの方を選んだ方が、一般的には良い。

そう、このような思考をする人が多いのですが、質問者が一般的かどうかについての考慮が欠けているのです。当たり前です。質問者の情報は匿名で限られるのですから。

ネットにおいてお互いの属性情報を交換しないまま、短文でコミュニケーションをしているため、皆思い思いの主観で語り、そして意見の数が多そうなものが正しそうに見えてしまいます。いいねの数で判断してしまいます。

サンプリングして平均した人というのが実際にいて、それが自分であればまだ確度は上がりそうですが、どの人も個性があります。当てはまったり当てはまらなかったりして、結論として「一般的な話」は私は読んだとしても取り入れないことが多いです。

たくさんの人が同意する意見でも、私は私の主観で評価し、取るに足らないのであれば拒否します。そうやってインターネットの普通を疑っています。

それでは数字をエビデンスとして提示した記事なら納得するか、と言うと、この数字というのが厄介で正しく検討された数字かを、検討する手間が増えます。ですから、端的にすぐ信用する情報など全くありません。

したがって「みんなが言ってる」ほど疑わしいものはないのです。本当の正しさは、毎回自分の頭で確認しないと見えてきません。

自分の判断がそれでは100%正しいのかと言うと、それはまた違います。自分の中にも思考や経験の偏りや願望によるバイアスもあります。でも、それは、他人が判断したことで間違うよりは、自分で判断したほうがまだ修正もできますし、修正することで成長を促します。

このように、もとから普通を疑ってかかると、世の中のすべての情報は大して役に立たないことになります。それらは単なる素材であり、朝起きて一つ一つの情報に触れたときに自分自身の頭で検討していき、慎重に取捨選択して必要なものだけ取り入れていく。これを毎日続けています。

なぜこんなことを言っているかというと、世の中にはあまりにもくだらないテキストが溢れているのに、全てを真に受けて迷走している人々の様子を確認しているからです。ネットがダメなら本をという話もありますが、本だって毒になることもあります。すべてに自分の頭で考え取り入れるという態度が重要です。

まあ、この自分の頭で考えるということに自信がない層が、有名なインフルエンサー等に思考のすべてを委ね、すべてその通りにしてしまうという次の問題につながる行動が発生していることにも注目する必要があると思います。全ての情報の真贋を自分で判断できないけど、この人は信用できるから、この人の言うとおりにすべて判断していればもっとより良くなれるはず、と。この態度も自分の頭で考えないことと全く同義ですから、お気を付けください。

普通を疑い、有名を疑う。自分の頭で考えましょう。