orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

リスクオンする日本人たちを見て

f:id:orangeitems:20210717233021j:plain

 

リスクオン、リスクオフという言葉は最近、金融の世界ではよく用いられる言葉になった。

リスク資産とは、株や暗号資産など元本保証されず価値が毀損する可能性がある反面、逆に価値が増大する可能性もある。ハイリスクにはハイリターンがあると言われている。リスクとリターンは、本来の意味を知れば等価なのだけど、たまに詐欺師によって、ローリスクに見せかけてハイリスクで、ハイリターンに見せかけてローリターン、あるいはノーリターンみたいなこともある。騙されないようにしたい。

一方でリスクのない資産として、現金であったり国債であったり、国が元本保証してくれる資産もある。

リスクオンするとは、リスクのある資産を積極的に買っていくことであり、逆にリスクオフするとは、リスク資産をできるだけ避けてリターンは小さいかもしれないけれども目減りするリスクを避ける。そういうことを言う。

さて、今日は近所をふらっとしてきたのだけど、完全に世の中はリスクオンになっていることに気づいた。とは言えマスク無しで歩いている人は少しだけど、例えばカフェ。一人席のカウンターにびっしりと人が座っていた。アクリル板はあったけれど、カフェだからみんなマスクをしていない。一人席だからしゃべらないので安全?、そうは思えない。やっぱりマスクを着けていないときに、同じくマスクを着けていない他人が肩を並べて座ったら、やっぱり緊張感がある。くしゃみ一発でダメだろうなんて思うが、残念ながら人々は意に介さなくなっているように思う。

完全にマスクを外してではなく、何となく付けながらも、もう我慢しないぞという人々の意思が見え隠れするのだ。デパートのソファーでは、女子高生っぽい三人組がソファーでじゃれていた。これもマスクは付けているのだけど、あれだけ近くで騒いでいたら危険だろう。

街はしっかり混んでいたし、この暑さで炎天下ではマスクもはがれがちになっている。

近所の居酒屋ではどうもお酒もふるまわれており、店内もがやがやしている様子が見て取れた。

みんな、リスクオンの姿勢になっている。昔のように、リスクにおびえて自重するということがオワコンになりつつある。何かやるかやらないか、という選択ならばやる方に倒すことが常識化しつつある。

それはもう、オリンピックをやるから、という一点につながる。迎賓館で歓迎会をやる方に倒す国のトップのことをみんな知っていて、リスクオフの姿勢が急にしらけているのだ。

今日は新型コロナの新規陽性者数(東京都)が1410人と、昨年末を思い出すような増え方をしているものの、緊急事態宣言が発令しているとは思えない人々の活動ぶりだ。昨年末はあの急激な人数に人々が驚き、リスクオフの行動をとったから収まることができたが、今回は明らかに違う。どんなに人数が増えても、きっと社会はリスクオンすると思う。

イギリスが来週7/19から各種規制が撤廃され日常に戻すと宣言しているが、その前に感染者数が急増しているという。急増してもワクチン効果で重傷者数・死者数は増えないのでこのままリスクオンするぞという政府の姿勢だ。そう、これからは、ワクチンを打つことを前提にリスクオンする行動こそがノーマルになる。日本では残念ながら国のトップはそんな発言を一切していないのだけど、もう国民が、政府に何も期待していないで勝手にリスクオンの行動を取り始めている。

この変化に対して自分自身はどう行動を反映させるか、まだ決めかねている。99人がリスクオンしても自分が納得しなければそうはするつもりはないが。それこそオリンピック期間中の社会の変化こそが答えになる思う。ほぼ確定的と言えるオリンピック期間中の陽性患者急増を、どう飲み込むのか。

「今日は新型コロナの患者数が記録を更新しました・・」の後に、「〇〇選手、金メダルです!」みたいな世界で、人々はどう動くのか。

リスクオフと建前で言いながら、リスクオンするように見える政府。そして政府を見限りリスクオンする国民。ここ数週間のうちに、興味深い現象が見られるんじゃないかと思っている。