orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

リスクをどう管理していくかについて

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私自身が人と違うな、と思うのがリスクに対する考え方。

結構な人が、リスクを管理する方法は、リスクを避けることだと思っている。

リスクは危険という意味なので、危険から遠ざかった方が安全だよね。

文脈的には正しい。話が終わる。

ただし、ハイリスクハイリターンという言葉が存在するあたりで疑問がよぎる。それではローリスクローリターン、リスクから遠ざかると何も得られないのではないか。

そう、これもその通り。冒険を恐れていたら何も得られない。

むしろリスクを恐れることがリスク、みたいな禅問答状態になってしまう。

 

リスクマネジメントの考え方はIT業界に入って学んだ。会社からISO27001(ISMS)を手伝えと言われたので勉強したことがあるのだが、まさか人生の考え方まで影響するとは驚きだ。国際規格にまでなった考え方は、いろんなシーンで適用しやすいんだなと感心する。まあすべての国際規格がそうとは限らないが。

リスクに対する対処法は4つあるそうだ。

 

①リスク回避

リスクから逃げること。例えばオートバイを趣味にするか検討したときに、「いや、オートバイは事故に巻き込まれたら危ないからやめよう」、という考え方。

 

②リスク低減

リスクを下げるための方法を考え、実行すること。「オートバイは始めるけど、3年間は近所を走るだけにしておこう。」というふうに、リスクと向き合いながら方法を限定していく考え方。

 

③リスク移転

想定していたリスクが仮に本当に起きたとしても、問題が発生しないように自分以外に押し付けておくこと。

よく保険の例が挙げられる。家を買うが火災や地震がリスクだと思ったときに、火災保険や地震保険に加入しておくと安心、という考え方。

 

④リスク保有

リスクがあるかもしれないけど、別に問題が起こっても対応できるだろう、という考え方。何をするにしたってリスクは伴うが、いちいち恐れてたら何もできないよ、と皆が思っている。ご飯を食べるときだって、毒が入っているかもしれないし、のどを詰まらせるかもしれない。

 

この4つを組み合わせていくのがリスクの管理だ。

リスクの管理という割には、最後には保有、つまり、リスク上等。知らん。やるときはやる。何か問題が起こっても対処してやる。そんな気合のようなものが最後にあるのが面白い。

私のお勧めとしては、この4つを組み合わせた結果、ぎりぎりのリスクをどれだけ取れるかを検討すること。そもそも未来なんて何もわからない。いい方から悪い方まで想像するとして、平気でその枠を超える事象が起こる。いい方にも悪い方にも。だから人生は難しいのだけどだからと言って思考停止になるのは自暴自棄と何も変わらない。

傍から見ると私自身はリスクを好む、誰もやっていない新しいことをどんどん採用していくように見えるが、常にすべてのことを想定しようと試みている。あんなことがおこったらこうしよう、ああしよう。結構な時間を取り越し苦労のために思考するが、おかげで何か起こってもすぐに対処できる。これは単なる保有ではなく低減の努力を怠らないこと。だから、忙しくなってはならないと思っている。暇な時間があっても、目が覚めてれば何か気になることを考えているので、何しろ時間を自分に与えることがリスク管理だと思っている。忙しさこそ思考停止を引き起こす。

このリスクの管理方法をもっと仕組み化したものが「リスクアセスメント」と言い、これも大変役に立つ手法だが、プライベートにまで持ち込もうとは思わない。ただ誰しもやってるのではないか。全てのリスクを羅列し、それぞれに4つの管理方法を反映していくというやり方だ。

リスクを広げていくと、地球や宇宙のことまで考えてしまい、「そんなん考えてもしょうがないか」で終わるのだが、ここ最近は人類も、SDGsのような地球環境変動のことを本気でリスクと考え始めた。そう、人間なんて適当なのだ。痛みを感じて初めて対処し出す愚かな生命だ。思考する意義はここにある。いろんなことを考えることで、リスクに対応でき、リターンを最大化することができる、ということだ。