orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

マイクロマネジメントという悪口について

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ここ最近、マイクロマネジメントって悪口になってますよね。

部下の細かいところまで全部管理して、結果的に部下の仕事の自由度を奪う。そもそも部下のことを信用していない。だから最悪な管理方法だ、と言われます。テレワークが進んだ現代において、離ればなれの部下が何をしているかわからないので、事細かに報告を要求し、効率が著しく落ちるなんて話も。また、テレワーク化のPCに監視ソフトを入れて、本当に活動しているかを見える化するなんていう、これも最悪な話も聞いたことがあります。

とまあ、部下に口を出したり、過度に管理する様子を、マイクロマネジメントと言う表現でまとめ、「おい、中間管理職!部下が嫌がってんぞ!」と批判される材料になりやすいようです。

マイクロマネジメントが悪いと言われながらも、自分はどうだろうと考えた時、全面的には否定はしません。

テレワークの前提で話しますが。

だって、部下は、仕事すると言いながら、Netflixに夢中かもしれないですよね。

「この仕事大変ですう」と言っておいて、作業時間の見積を長めに出して、その上でNetflixを見てる・・おっと、Amazon Prive Videoかもしれません。

もしくはNintendo SwitchKindleでマンガ・・サボる方法はどうでもいいですね。

正直、サボろうと思えばいくらでもサボれるような気がしないでもないです。

だから、マイクロマネジメントの方向に向かいます。マネジメントし過ぎるから「マイクロ」といわれますが、マイクロまで行かなくて適度ならいいんでしょう。ミリなのかセンチなのかはわかりませんが。なあんにも管理しなければ、これは逆に実害が生じます。

ある程度仕事を明確にし、組織で実施しないといけないタスクを羅列します。そのうち誰が何をするかを朝に決め、今何やっているかをデジタルの共有ボードに書いていく。正式にはカンバン方式と言うんですよね。特に勉強したわけじゃないですが、気づいたらそうやってました。誰が何をやっているかがわかれば、逐一アウトプットの報告を受ける必要はないし、あまりにも進捗が遅ければサボってるのが丸わかりという方式です。

おそらく、こういった、要点を抑えた管理ができない人は、何が要点かわからないのでとりあえず全部情報をくれ、もらったものを整理する、みたいな話になり、その情報量の多さに整理するだけで大変で、そして「管理職は大変だー」みたいなことを言いながら仕事している気分になるというのが、多分悪口を言われがちなマイクロマネジメントじゃないかなあと思います。

組織で片づけなければいけない仕事の個々のプロセスについて把握をせず、重要度も緊急度もわからず、でもとにかく全部を把握しないといけないし、それぞれに問題を抱えているとまずい。だから、全部くれ、情報をくれ、っていうところが起源になるんでしょう。

だから、マネージャーがそもそも仕事全体をきちんと把握して、これは危険だから細かく管理する。これは誰がやっても同じだし手順も整備されているので、結果だけもらおう。そんなことをできれば、自然となんでもかんでもマイクロマネジメントにはならないんじゃないでしょうか。

逆に言えば、危険とマネージャーが判断するのであれば、時にはマイクロマネジメントも選択することもあります。部下にも、マネージャーはとてもこの作業はリスクが高いと思ってるんだな、ということも伝わります。

だから、マイクロマネジメントそのものが悪いのではなく、「なんでもかんでもマイクロマネジメント」が悪いということを理解する必要があります。部下が本当に実力をつけ、全部の仕事を任せられるようになったら、マイクロマネジメントする機会なんて無くなるんですから、部下もそうなるようにがんばりましょう。