orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

アメリカがインフレになるかも

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うーん、アメリカではインフレ圧力が強まっているらしいです。

 

www.bloomberg.co.jp

6月の米消費者物価指数(CPI)は急上昇し、伸び率はブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の全てを上回った。経済再開に伴う商品価格や労働コストの上昇で、引き続きインフレ圧力が強まっていることが示された。

 

おそらく、生まれてこの方、インフレらしいインフレに遭遇したことがないんですね。日本って逆に物価はどんどん下がって来た、デフレデフレ言われていた時代が長かったので、インフレってピンとこないですよね。

でも、アメリカのインフレ傾向が強くなったら、これは私の属するIT業界に直撃するのです。

まず、アメリカのインフレが強くなるとアメリカの金利が上がります。金利が上がる通過は買われるので、円安になります。今が110円ドルぐらいですが、これが120円、130円と。

そうすると、ドル建てであるクラウドの費用が、円建てで1割増、2割増、みたいなことが起こるんです。毎月円に返還して支払うのですが、使っている量は変わらないのに、支払いだけは増えていくのです。

クラウドは、AWSだよねAzureだよねGoogleだよね、とアメリカ勢を使い倒していると、アメリカのインフレに引っ張られて使用料がどんどん高くなっていくなんてことが起こりえます。

また、クラウドだけじゃなくて、物理サーバーやソフトウェアも結局はアメリカから輸入して使っているケースが多いので、円安になると当然高くなります。

IT=アメリカ、という傾向が、そのままインフレの影響を受ける、ということです。

じゃあ、日本のメーカーから買えば・・と言うのも甘い。中身は、アメリカのハードウェアとソフトウェアの塊です。転嫁されるに決まってます。

以前、逆のことがあって、超円高、1ドル80円くらいのころがありましたよね。その時仕事柄たくさんのハードウェアやソフトウェアを会社で購入したのですが、超割引祭でした。定価って何なんだって言うぐらい。アメリカの会社だったので、彼らはドル建てで儲かればよく、円高の時はどんどん差益還元してくれました。

そういえば、円高差益還元と言う言葉、ありましたね。

これと逆のことが起こると言うわけです。

 

以上は為替に注目しましたけど、そもそも物価自体が上がるかもしれない。いわゆるドル建ての価格が上がるかもしれない。そうすると急に、アメリカのメガクラウドじゃなく、地場の日本のクラウドが注目されるかもしれませんね。もしくは、オンプレミスを買ってKubernetesなんか使って、自力でインフラを持つことに回帰が起こるかもしれない。

どんどん値上げになるアメリカのクラウドより、一括でハードウェアを買って日本のデータセンターに置いた方が、格安じゃないか、という議論が起こるかもしれませんね。

正直、本当にアメリカで、見たこともないインフレが起こったらどうなるのか、結構混乱すると思うんです。今の日本社会、DXよろしく、デジタルにどんどん依存しようとしていますが、その基盤って、アメリカ主導ですよね。

そのアメリカでインフレが起こったら、デジタルの世界の値段が全部上がっちゃう。ハードウェアではなく、サブスクのようなソフト面まで全部です。

そうしたら、デジタル原価と言えばいいでしょうか、ビジネスプロセスをデジタル化することでトランスフォーメーションしようとしてたのに、そのデジタル自体に予想外の費用がかかっちゃうことが発生してしまうわけです。

そしたら、さすがに日本の物価にも影響しそうだけど、相変わらず値上げでき無さそうな雰囲気なので、デジタルの使い方そのものも変わりそうだな・・ということだけは覚悟しなきゃいけないかなと思っています。

なんとか、インフレ傾向収まって欲しいんですけどね。