orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

デジタルな時代到来に浮かぶ不安

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コロナ禍の世が、初めに誰かが騒ぎ出したときよりも長くなり、緊急避難的な施策がいつのまにか半永久的な雰囲気を醸し出しつつあります。

例えば、家で仕事するのがメインになるなんて、そんなの出来るのはわかってるけど遠い未来の話でしょと言っていたら見る見る間に、現実のものになってしまいました。私の仕事はクラウドメインなので、一昔前から家からでもできていたのですが、いざコミュニケーションとなるとWeb会議を誰も使いこなせず、チャットじゃなくメールだという人も多く、固定電話や内線にかかってきたり、いやいや、お会いしましょう、ということも多く。結局は自分の一存だけで仕事はできないのです。だから、オフィスに行った方がいいと当たり前のように出勤していた2019年まではだんだん、懐かしくさえ思えてくる今日この頃です。

私だけがクラウド、リモート対応できていたのが、社会まるごとぐんぐん進化して、そして適応しつつあります。もちろん会社によっては、いやいやウチは古いからオフィス必須だしまだメールや電話ばかりだよ、というところもあるのかもしれません。でも、冒頭の話と同じように、周りが変化してしまったら変わらざるを得ないのです。顧客からWeb会議で、と言われたら従わざるを得ない。

正直言って、私的にはメリットも大変多い世の中です。物理的に移動しなくてよくなった。コミュニケーションはむしろデジタルツールのおかげで昔よりも進化し情報処理しやすくなった。集中しやすくなった。新しいデジタルなやり方を導入するのに、周りが理解が早くなった。いいことだらけだなーと思ってはおります。

・・・が、今、一抹の不安が浮かんできました。

昔の時代は、言っては何ですが不安ではなく「不満」だらけでした。なんで家から仕事できるのに会社に来なきゃいけないのか。チャットやWeb会議もあるのに電話やメールなのか。飲み会は意味があるのか。

それらがぜーんぶ解決された「不満」なきこの世にいますが、この不満がないというのは逆の意味で欲求が削がれるのです。

不満を解決したいと思う心は、いわゆるソリューション魂のようなものです。いろんな解決方法を心に秘めるため、不満を持つ人の場所に行って、「こうしてみませんか?」と提案するときのエネルギーになるのですが今や、自分の中に不満がない。不満がないとソリューション魂に火が付かず、何か新しいことをしようという気持ちが生まれないなとことに気が付き始めています。

ハングリー精神、という言葉にも表現されるのかもしれません。デジタル的にハングリーだった自分が、デジタル化が進まない世の中に喝を入れる。そんな立場だったのに、突然時代がデジタル化に舵を取りそして進んでしまった。あれ?、満足だぞ、ということです。この状況に長くいると、自分は満足に鎮座してしまうぞ。

二十数年前にIT業界に入り今に至りますが、長いことこの世界はニッチでした。IT革命という言葉が流行したときも実際投資してみたら、サーバーは落ちるわソフトウェアは重いわでビジョンと結果がつりあわない。そこからコンピューターが進化し、今のデジタル隆盛までこぎつけました。もはやエンディングを見てしまったかのような気分で、ここからさらにデジタルは革命を起こせるのかどうか。むしろ、単に導入を進めていくだけでいいのなら、これはもう、退屈の世界まっしぐらなのかもしれません。

そうは、なりたくない。

というので急に時代に追い付かれてしまった焦燥感をわきに置きつつ、思いっきりニッチな分野をそろそろ見つけてそちらに進まないと、埋没してしまうかもと言う不安を持ち始めています。

結構そういう気持ちになっている人、多いんじゃないかなあ。