orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

仕事に必要なコミュニケーションスキルの正体とは

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コミュニケーションスキルという言葉、最近は誰も口にもしなくなりました。これは、不要になったということでは決してなく、あって当たり前のものだと言うこと。また、それだけでは実は存在しえず、技術力も一緒に無いと、言葉ばかり踊り何もできないのだということ。いろんな過去の反省を踏まえ、あまり口に出さないようになったと思われます。

一方で、このコミュニケーションスキルですが、無いと何が起こるかを何度も体験しています。

 

①誤解

技術者は理解しているのに、それが顧客に、同僚に伝わりません。その結果、あらぬ誤解が生まれ正しく評価されません。そのために無駄な作業ややり取りが発生し、評価が上がらないこととなります。

わかっているのに、相手に伝わっていない。

相手の言っていることを、正しく理解することができない。

方向だけの問題ですが同じ話です。コミュニケーションスキルがなければ技術力が発揮できない所以だと思います。

 

②マイナスの感情

自分がわかっているのに相手がわかってくれない。従って相手にマイナスの感情を持ちます。不満に思ったり相手が自分を怒っていると思ったり、嫌いになったりします。頭ではわかっていても人間です。嫌だと思った人とお付き合いするのはやっぱり嫌なものです。

コミュニケーションスキルがないから、マイナスの感情が生まれ、その間で正しく技術的なやり取りができるかというと、それは障害となりがちです。

 

③段取りが成立しない

報連相と言うとこれもまた古い言葉ですが、仕事全体を取りまとめている立場では、誰が今何をして何に困っているかを正確に理解したいものです。しかし、コミュニケーションスキルがないことにより、何を行っているか。何につまずいているか。さっぱりわかりません。仕事全体は大きなフローの中でチームで分け合って存在しているので、コミュニケーションスキルが無い人に仕事を配るのは大変です。また、それどころか、指示していないことまでやってしまったりして、頭を抱えることすらあります。

 

この、3つの悪影響が、チームワークを阻害したり、顧客や他部門との折衝にトラブルを生じさせます。コミュニケーションスキルがないままだと、どうしても自己肯定感も生まれにくく、自分を守るための防衛的な思考をしがちです。周りの環境が彼を信用できないどころか、彼も他人を信用できないのですから。

ですから、採用時にはコミュニケーションスキルは必ず見る会社は多いとは思いますが、これは面接では見抜けないパターンもあります。面接だけがやけに上手なパターンです。いざ仕事になると、報連相や周りに対する気配り、指示に対する理解などができない。そもそもの自己肯定感の低さから、周りが悪い、などでトラブルを起こすパターンも散見されます。

コミュニケーションスキル自体は先天的なものもありますが、いざ仕事に限れば、学習して向上させることができると私は思います。仕事を中心に考えれば、以下のことに気を付ければ良いと思います。

 

①断片的な表現を避けること

日本語として正確に書くことは最も重要です。これができていないケースで、相手にちゃんと伝わらないシーンを何度も指導してきました。相手がわかるだろう、はダメです。必要なことを全て書くことが重要です。

 

②無駄なことを書かないこと

とは言え、全部書くことを意識する挙句、関係ないことまでたくさん書いてしまうこともダメです。そのドキュメントの中で、何を言いたいかを意識し、そこから外れないようにしましょう。また、一つのドキュメントでは一つのことを言うこと。複数あるのでしたら、複数のドキュメントで発言しましょう。まとまっていない物言いは、相手を混乱させるだけですし、自分がわかっていない場合も多いです。

 

③指示した人に、結果を素早く返す

仕事は必ず誰かの指示で始まりますが、その指示元に対して、できるだけ素早く結果を返すと価値が高まります。

お願いしたからには、その結果を待っています。なのに、いつまでも結果を返さなかったり、何をしているか中間報告もしなければ「どうなっているんだろう」と不安にさせます。

結果の正確さばかりを気にする人もいますが、スピードも同じように大切です。相手の気持ちに立った行動を行うのであれば、報連相は大切な要素です。

 

まずは以上を気を付けて仕事をすることです。

得意では無くても、一貫して努力し、気を付けていればその誠実さで相手の評価も得られます。仕事におけるコミュニケーションスキルとは、雑談が上手だったり、性格が明るかったり、といったことは全く関係ありません。

最近はあまり言われなくなった反面、結局はコミュニケーションスキルが明暗を分けている場合がとても多いので、やはり、気を付けて行きましょう。