orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

仕事ができない人の特徴はこれだ

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仕事ができないなあ、という感想を誰かに持つときに、その誰かはいつもいつでもどこまでも仕事ができない、とは思っていません。やはり何か特徴があって、その特徴を切り崩して乗り越えていかないと、一生仕事ができない、という範疇の人になってしまうと思います。

その、仕事ができない人の特徴、ですが最近よく思うことが、全体を見ようとしないことです。仕事はだいたいはチームで行うものです。二人いればもうチームだし、仕事である以上は何らかの人とのかかわりがあるため、チームで仕事するのはほぼ必然と言えます。極端な例を挙げると、シングルのテニスプレーヤーでも、コーチがいたりスポンサーがいたりで、一人だけで戦っていることは稀です。

さて、チームで働く以上はチームとしての責任が存在します。その責任をマネージャーやリーダーと呼ばれる人が分担して、最後に末端の作業者に仕事が切り出されます。この仕事は、一人ができるようにうまく切り分けられて手元に渡されます。社会人経験が浅いと、この一人分の仕事があたかも世界の全てのように感じます。自分に渡されたことを精一杯やって、それで完結できれば、自分の仕事はコンプリートだ、と感じてしまいます。そもそもそのひと切れの仕事であっても経験が浅いので、チームとしての責任などに関心を持っている暇などないのです。そして、早く仕事ができるように、と資格の勉強にいそしむ。

しかし、こういった、自分の仕事が全て、という人が、「仕事ができない」という烙印を押されることがあります。なぜなのか。それは、その仕事が全体のどの部分であり、それが存在することで何の役に立つのか、という発想がないことが原因となります。自分の仕事の横の仕事に関心を持たず、完了させたら全体の他の部分を身に着け仕事にする、そんな気概が生まれないのです。

仕事は、往々にして、全体を知って初めて個々の仕事の意味がわかってきます。だから、個々の仕事に固執せず違う仕事に興味を持ちながら、自分の担当に余裕が出てきたら他の仕事を手伝ったりやってみたりして、チームが何をやっているのか、どうやって結びついているのかを知っていくと言う過程こそ、「仕事ができる」という状態に近づく王道だと私は思います。

自分の担当すらできていないのに、周りやチームのことになんて関心を持っている暇はない。そんな誤解から、チームに来るメッセージや情報を理解しようとせず、いつまで経っても自分の範囲にしか興味を持たない。言われたことはやるけれど、なぜそれを言われたのかには関心も持たない。その仕事が生まれるまでには、きっとチームが新しく責任を負ったり目的を持ったりして、そこからマネージャーやリーダーが悩み、どう言うプロセスでこなすか考え、その結果自分に仕事が降りて来たはずなのに。まったくその過程を知ろうとしないので、マネージャーやリーダーは、仕事を振るときに、なぜこの仕事をしなければいけないか、そして成果がどうつながるかを、一から説明しなければいけない羽目になります。本人がその仕事についてどんな精度でやっても、結局は目的への関心がないので、大事な部分に配慮が足りなかったりするのです。もしくは、チームの目的と関係ない部分に時間を使ってしまい、「あいつは仕事おせえな」という評価を受けてしまうのです。

このように、仕事はかならずチーム単位で発生し、それを情報処理してシステマティックに個々で分担していくと言う流れが存在します。大きな流れを掴もうとすること。その中で自分の長所を活かすべく仕事を切り出しチームに貢献する。最終的にチームメンバーの信頼を得て、全体に対しての発言が認められるようになっていく、というのが仕事ができる人の特徴にあたると思います。

仕事ができる、というのは個人の能力、もっと言えば課題に対する対応力ばかりがクローズアップされがちですが、全体を見る力こそが重要です。