orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

言わなくても伝わることなんてない

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最近、年の離れた若い人を指導する機会に恵まれたのですが、痛感していることがあります。言わなくてもわかるだろう、というようなことがわかっていないことが多い。IT業界なのでいろいろ技術的なことを指導しなければいけないのはごもっともですが、そもそもの社会人としての節度のような部分がまるでできていない。

できていないのに本人の主義主張があるのかと思いきやそんなことは全然なく、本人には全くの悪気もなく、単に無知なだけです。たとえば、挨拶のたぐいや、報告のタイミング、指示された仕事への責任感など、技術以前の問題というのはいろいろあります。仕事の中で、どれぐらいの精度で取り組むかは、もう経験を重ねたベテランなら、もう身に着きすぎていて常識そのものなのですが、誰もが生まれながらに身に着けていることではありません。

出来ていない人は、きっとその年齢になるまでに、親がちゃんと教えてくれなかったり、アルバイトもやったことがなかったりと、とにかく誰かがきちんとわかるように伝えてくれなかった。もしくは、誰かが伝えていたのかもしれませんが本人には響かず、今の今まで来てしまったということでしょう。

こういう「無知」のレベルでできていない人に対して、どこかで誰かが響くように、ガツンと言わないと本人は気づけようがない。それって、私は親の責任なんだと思っていましたが、まあそういえば、私も親からそんな機会もなくいきなり高校は寮生活で、大学は独り暮らしで。そのまま社会に出たものだからいろんな失敗を繰り返し、節度のある大人に出会い、学び、そして身に着けたもののほうが多いことに気が付かされます。

今、そう言った無知の若者に出会うにあたり、彼に対してガツンと言ってあげることは、多分自分にしてくれた大人たちへの恩返しなんだろうな、と思っています。そうじゃないと、彼はこのまま無知のまま、三十代、四十代になり、悪気なく社会のルールを逸脱しなぜか周りから信頼を得られず低評価なまま社会を恨むような人になりかねないなと思うわけです。

この、悪気が無い、と言うのがポイントで、ちゃんとわかるように伝えると、不器用ながらも何か取り組むようになるのです。一つや二つの無礼じゃないので、毎回一個一個、なぜそれがダメなのか。どうするべきなのか。もし続けるとどんな不利益があるのか。まるで子育てのように指導をするのですが、これって、私のように実際に失敗して学んできた自分だからこそ伝わることがあるのでは、と思って話をしています。

社会の常識のようなものは、本来ならば誰も教えてくれるものではありません。でも、活躍していらっしゃる人のほとんどはそれを知識として身に着け、それができない人を信頼できないと自動的に判断していらっしゃいます。この情報に対する「無知」こそ、知らない間に不利益につながるもので、「なぜ自分はこんなにがんばっているのに、周りから信頼されず評価も低いのだろう」と思っている人のたいていは、無知から来ていることが多いと思っています。

社会の常識について何を知るべきか、という情報体系について、このブログで展開してももちろんいいのですが、結構「口うるさい大人」になってしまいそうですし、マナー警察のような扱いも受けてしまいがちなのがネットの世界です。

それほど、無知な人のほうが多いのかもしれませんし、それで困難な目に遭おうとしている若者を目の前にすると、君だけはちゃんとしてあげたい、なんて思うのは、どれほど自分がそれで失敗をし、そして教えられて助けられたかといことの裏返しと思っています。

言わなくても伝わることなんてない、言わないと一生伝わらない。もちろん、強い指導は「パワハラ」なんて言われるリスクもあるのですが、やっぱり生き方として、これは貫くべきだと考えています。身の回り10メートルの人を大切にしないと、絶対に人は信頼を得ることができないのです。