orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

コロナ禍が終了した後の世界をそろそろイメージすべき時期に来ている

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今の世の中は、目に見える新型コロナ患者数で大騒ぎですが、とりあえず来年はワクチンが出回ることがほぼ確定しています。

そうすると、アフターコロナと呼ばれる状況が生まれ、これまでの騒ぎが何だったのかというぐらい沈静化すると思います。

そのとき、飲食店は単に再開すればいいだけなので、ダメージを受けた状況が元に戻るのは早いのではないかという予想です。

一方で、今、大企業が大型の人員削減策を次々と行っています。

その人員削減策を完結した後、アフターコロナでおそらく需要が急拡大します。これまで出来なかったことを一気に取り戻そうとするので、ケタ外れの需要を取り込まなければいけません。

海外からも観光客が押し寄せるでしょう。特に来年はオリンピックを開催します。ワクチンとオリンピックはセットです。我慢したのは日本だけではなく世界もですから、世界は元に戻るエネルギーをまとい、ポジティブな意味で大騒ぎになるでしょう。

人間は我慢した後は必ずリバウンドの欲求が来ますから、今年の我慢は来年の発散につながります。それが世界中で起こります。

そのときに、人員削減で縮んでしまった大企業はまた人を集めなおすのでしょうか。

 

 

歴史を紐解けば、14世紀にペストという疫病が大流行し、ヨーロッパでは人口の3分の1が亡くなったそうです。これを克服した後ルネサンスが起き世界に大きな変化が生じたという話は有名です。

 

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 歴史を振り返ってみよう。記録が相当量残っている近世以降では、14世紀のペストが最初のパンデミックであろう。欧州では3人に1人が亡くなったといわれている。ペストに直面した人々が最初に取った行動は、やはりステイホームであった。ボッカッチョのデカメロンは、その偉大な記念碑である。

 ペストは神を冒涜(ぼうとく)したから生じたと考えた人々は、より敬虔(けいけん)になり教会に詰めて祈った。「メメントモリ(死を想(おも)え)」という言葉が残っているが、祈ってもペストは収まらなかった。そこで人々は、「カルペディエム(その日の花を摘め)」という言葉に代表されるように、より現世的になり、神から自由になって自力救済を図ろうとした。

 この流れがイタリアでルネサンスを生み、欧州中に広がっていった。ペストは結果としてルネサンスを生み、グローバリゼーションを加速したのである。

 

世の中は目の前の出来事だけに囚われる性質がありますが、私はそれと同時に、少し先の未来を想像する必要があると考えます。変化した世界が突きつけるのは、コロナ禍がピークを迎えつつある今に適応し過ぎた企業や人々が、次のアフターコロナに適応できない現象です。時代の変化は激しいですが、コロナ禍が大きな変化をもたらす以上に、アフターコロナはもっと大げさなことになります。今年行ってきた様々な我慢が、新しいエネルギーを生み出していきます。

そのときに、縮みすぎてしまった企業は次の需要を取り込めず、競争に勝てなくなっていきます。一方で、変化に強い企業や、新興の企業が急成長するでしょう。

 

私の足元では、仕事の発注は春夏にはピタリと止まっていたのですが、これらが秋になって急に同時に動き出し、かなり忙しくなってきています。

ここ直近数か月は、もちろん第三波を抑えるべくテレワークも駆使し持ちこたえる。そしてアフターコロナでは更なる社会の変化に対してポジティブに対応できるように、今のうちに体制を整える。今は我慢のしどき。

終わりは見えてきていますので、今後は目先のことと、未来のことを一緒に考える柔軟な思考こそ重要だと思います。