下記記事の続きです。
IT・新技術の誤解
15 IT戦略なきIT投資
こちらは大昔から問題になっていますね。
IT投資すれば、確実に業績にポジティブインパクトがあるだろうと思いきや、対して効果がない。2000年ごろにITバブルが来て、その頃にIT自体に一度幻滅された記憶があります。
そこから長い間、ハンコやFAXなどに代表されるレガシーなメディアがまだ残り続けています。
昨今はDXという言葉が流行していますが、DXかと思いきや単なるIT投資、しかも戦略性が無く相変わらず丸投げ、と言う場合もまだ散見されます。
昨今はSaaSにて簡単に実装することもできるようになっているため、とにかくいろいろと体験してみて、効果てきめんなら横展開していくというようなやり方が良いかと思います。
16 責任・検証なき投資プロセス
別に責任など取らなくていいような気がしていて、ただし検証はすればいいと思っています。検証結果に基づき、IT投資を進めていく。いちいち責任を取っていたら身が持たないと思います。それより行動力とリスクマネジメントこそ大事かと。
17 「つくる」ことが目的化
これは、大規模組織の場合起こりがちですね。
小規模組織だと、指示者もプレイヤーだったりするので、ああこれじゃ使えん、こうしようああしようと、日々指示も変わります。
作ることが目的化しないためには、まずプロトタイプをしっかり作り、目的にかなう小さなモデルをきちんと作りこむことにあると思います。
18 過剰な完璧主義・安全志向
とにかくやってみて、ダメなら修正。
いきなり大きく始めず、小さな範囲を成功させてから横展開。
全部作ろうとせず、SaaSやパッケージを使ってみて検討する。
ある程度、勢いで進めた方が良いとは思いますが、一方で完璧であること、安全であることはあきらめてはいけないと思います。
バランスが大事です。
19 同業他社との横並び
これは大企業にあてはまることでしょうか。
あまり、私は他社のことを気にしたことがないですね・・。
20 ベンダー依存体質
ベンダーの技術を利用するとして、何を持って依存というかは実は難しいテーマです。クラウドを利用したらクラウドベンダーに依存しているとも言えます。一方でクラウドサービスを理解し、必要に応じて機能を使うことは自立した考え方とも言えます。
ベンダーは利用するが、依存しない。
これはベンダーを利用しないことではないので、組織体制の心構えの問題と言えます。
ベンダーを利用しつつ、最後は自分で決めること、に尽きると思います。
21 低いIT・デジタルリテラシー
最後にこれが来ちゃうと、何も言えなくなっちゃいますね。
やはり、情報処理技術に対する理解は基盤です。
説明ができなくなっちゃいますからね。デジタルをつかってトランスフォーメーションしましょう、と言ってもデジタルがわからないんじゃ発想のしようもない。
だから、丸投げになってしまいます。
結局は、教育の問題に発展するので、「情報」が学校で必修科目になるのは大賛成です。
ということで、これで本記事、やっと完了です。
いろいろ考えさせられました。頭の整理、および仕事で誰かに話すときの話の組み立てとして利用してみるといいかもしれませんね。