orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

DXを阻む「21の習慣病」へのコメント(パート2)

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下記記事の続きです。

 

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硬直化した組織・人財

 

8 人財戦略なき人事制度

人財という言葉はアビームもしくはスピーカーのこだわりなのでしょうけれど、これだけ、「人」に対する評価の格差が激しい世の中は無かったかと思います。

キーワードは「情報」だと思います。奇しくも今日、大学受験において「情報」が科目として加わるとの発表がありました。

 

www3.nhk.or.jp

来年1月に初めて実施される「大学入学共通テスト」、現在の中学2年生が受験する2025年から出題教科や科目を変更して、国語や数学などに並ぶ教科に「情報」を新設する検討案がまとまったことがわかりました。案では、7教科21科目が示されていて、今後、関係団体の意見を踏まえ決定されるということです。

 

2025年なんて遅いよ、とも思いますが、これまで学校で問われなかった知識が、世の中の人事制度においてキーポイントとなっているのは教育への皮肉としか言えません。

デジタルを身に着けた人材。身に着けていない人材。

この差は人事評価に大きく差を与えていますよね。

難しい事言ったって、結局は仕事ができる人が評価される現実的な話です。そうなってなければ、人は技術を身に着けようとしない、それはとかく当たり前のことだと私は思います。

下記は昨日のニュースですが。

 

www.nikkei.com

三菱重工業は国内グループ従業員4万人を対象に人事評価制度を見直すことで検討に入った。2021年10月以降、役割や成果に応じて昇給する新たな仕組みとする。長年、年功序列や終身雇用を維持してきたが、世代交代への対応や優秀な若手を獲得するため成果ベースに移行する。伝統的な製造企業でも人事制度改革が本格化してきた。

 

裏を返せば、「役割や成果に応じて昇給」していなかったんかい、とも思いました。そりゃあやる気でないよね、と。

 

9 パッチワークの人事制度

日本の企業は寿命が長いので、長年の経緯が積み重なっていくのはわかります。

ただ、時代は今年のように急変するので、パッチではなくメジャーバージョンアップが必要となるのもわかります。

どこからか人事制度のプロを入れて、がらっと変える必要はあるんでしょうが、それで企業がめちゃくちゃになるケースもあるので、ここは高度な技術が必要な部分だろうと思われます。

 

10 全社視点なき足し算経営

足し算経営、引き算経営、結局、足しているのと同じだと思います。

X+Y+Z = (-X) + (-Y) + (-Z)ですね。

つまり、掛け算経営しろということですね。

ある部署と、ある部署をコラボさせ、掛け算を生む全社視点。

この観点、俯瞰的にはその通りですが、リスクもあると思います。

ある部署とコラボしても、ソリが合わないかもしれない。

人間と人間の組み合わせなので、相性が大事です。

なんでもかんでも掛け合わせないでほしいなと、反面思います。

私は、むしろ勝手にやっていたい、と思うほうなので・・。

 

11 組織間の壁を生むピラミッド構造

これは、昨日の記事でもお話しました。

 

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今後、少人数ユニットが並列するフラットな組織が流行すると思っていて、ピラミッドの多層構造は廃れます。

上記記事に任せます。

 

12 世間知らずの職人集団

・・・これは見たことがある(笑)。

抵抗もすごいんです。属人的なことをプライドにしている。

だいたいは、高齢化していきます。新しい人が入っても職人さんたちがいつまでも一人前と認めない。だからすぐに辞めるか、もしくは職人さんたちが怒って出ていくかみたいになっちゃう。

中途採用しまくって、元からいる人達を入れ替えちゃ言えばいいか、と言う発想もありますが、日本はなかなか解雇がしにくいので、先日の話みたいになっちゃうんでしょうね。

 

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13 事なかれ人事評価

これね、何度も見たことがあります。

会社にたくさんの部署があるとします。5段階評価の人事評価を行うとします。

会社平均が、必ず3を超えるんです。でも業績は悪いんです。

みんな、自分の部署はいい!部下はできてる!、とするんです。

だって、悪い評価をつけたら、悪業績の原因とされちゃう。

その悪影響はどこにでるかというと、「本当に評価が高い人」が埋もれちゃうのです。

人事評価って、歴史的にも答えが出ていない深遠な課題なのですが、結果的には会社にいて欲しい人に高く、いなくてもいい人には低く、が基本になるのでしょうね。

低い評価の人は他の企業に移り、居場所を見つけるような仕組みが重要になろうと思います。

 

14 自分で考えない指示待ち人財

こうなるとDXは関係なくなってきますが‥。

主体的であることが大事なのは、著名な七つの習慣でも一番初めにでるトピックです。

ごくごく当たり前ですが、これは「教育」の問題です。

教育って誰がやるものでしょうか。家庭?学校?会社?。

少なくとも会社では私は無いと思います。会社は教育する場ではない。

会社員は主体的に学習し自力で成長をする前提で、会社はそれを支援する立場です。

主体性のない人に支援しても全く意味はありません。

とはいえ、上司部下の立場となれば、教育は必要なのかなと思います。これはもう人それぞれの人生哲学で、私は関わった人に良くなってほしいので、主体的であれと強く希望します。

で、多分やり過ぎると、パワハラだなんだとなりますので、難しい世の中だと思います。

 

・・ということで、パート3に続きます。

 

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